ダビド・シルバ

 レアル・ソシエダは4日、元スペイン代表MFダビド・シルバとの契約を2024年6月30日まで延長したことを発表した。

 現在37歳のD・シルバはバレンシアの下部組織出身で、エイバルやセルタへの武者修行を経て2006-07シーズンにトップチームデビュー。その後4シーズンに渡って中心選手として活躍し、2010年夏にはマンチェスター・Cへの完全移籍加入を果たした。華麗なテクニックと卓越した戦術眼を武器に同クラブでも中盤の主軸に君臨し、在籍した約10年間で公式戦通算436試合出場77ゴール140アシストを記録。チームに数々のタイトルをもたらした。

 2020年夏にはレアル・ソシエダに完全移籍で加入し、11シーズンぶりのラ・リーガ復帰を果たす。加入初年度から主力として活躍し、在籍3年目の今シーズンもここまで公式戦32試合に出場し2ゴール7アシストをマーク。日本代表MF久保建英と共に、ラ・リーガで4位につける好調のチームを牽引している。当初の現行契約が6月末で満了となることから、去就には注目が集まっていた。

 レアル・ソシエダとの契約を1年間延長した稀代の“魔術師”は、クラブ公式サイトを通じて次のように喜びを語っている。

「僕はここで気分が良いし、まだまだ続けたいと思っている。僕の家族もこの地で幸せにしているし、今回の契約延長にとても感謝しているよ。学ぶことに熱心な若者が多くいて、経験豊かな人々が彼らを支えていることは、チームの成長にとって常に重要なことだ。クラブ、コーチ、選手それぞれに需要があり、そのことが結果に反映されている。僕たちはこの姿勢を維持しなければならない」

「街角の通りにいる人々の熱意を感じる。誰もがラ・レアル(レアル・ソシエダの愛称)を愛し、若い人も老いている人も、みんながクラブのジャージを着ている。それは世代から世代へと受け継がれていくものであり、とても素晴らしいことだと思うよ」