チェルシー

 プレミアリーグ第35節が6日に行われ、チェルシーボーンマスが対戦した。

 現在公式戦6連敗中のチェルシーは、プレミアリーグに限定しても4連敗中。7試合未勝利が続いており、なかなか苦しい状況を抜け出せていない。一方のボーンマスは一時は降格圏に沈んでいたものの、気がつけばチェルシーと勝ち点で並んだ。現在2連勝中で、勢いを持ってチェルシーとの一戦に臨む。

 チェルシーはエンソ・フェルナンデス、エンゴロ・カンテ、ミハイロ・ムドリクらが先発に入り、マテオ・コヴァチッチやジョアン・フェリックスはベンチからのスタートとなった。一方のボーンマスはマティアス・ビーニャ、ジェフェルソン・レルマ、ドミニク・ソランケらがスタメンに並んでいる。

 試合は早い時間帯に均衡が破れる。9分、チェルシーは右サイド深い位置で粘ったノニ・マドゥエケがマイナスへ繋ぐと、ボールを受けたカンテがトレヴォ・チャロバーとのパス交換から右足でクロスボールを供給。このボールをコナー・ギャラガーが押し込み、チェルシーが幸先良く先手を取った。

 対するボーンマスは21分、左サイド開いた位置でパスを受けたM・ビーニャが横へ繋ぐと、ライアン・クリスティがソランケとのパス交換から、スペースへ走っていたM・ビーニャを使う。ファーストタッチはイメージよりも後ろになってしまったものの、M・ビーニャは体制を立て直して右足でフィニッシュ。ファーサイドを狙った浮き球シュートがゴールに吸い込まれ、ボーンマスが試合を振り出しに戻した。

 イーブンのまま折り返した後半は、両チームなかなか決定的なシーンを作り出すことができない。それでも時間の経過とともにボーンマスがシュートの本数を増やすと、71分には決定機が到来。クリスティのスルーパスから左サイドを破ったM・ビーニャがニアサイドを狙ったが、ここはGKケパ・アリサバラガがビッグセーブを見せた。

 再び試合の均衡が破れたのは82分。チェルシーは敵中央やや右寄りの位置でフリーキックを獲得する。途中出場のハキム・ツィエクが左足で内巻きのボールを放り込むと、最後はブノワ・バジアシーレが左足で押し込んだ。土壇場でチェルシーが勝ち越しに成功している。

 勢いに乗ったチェルシーは直後の86分、敵陣左サイドでのパス交換からラヒーム・スターリングがスピードを上げてペナルティエリア左に侵入。相手を引き寄せて横へ流すと、最後はJ・フェリックスが右足で流し込む。チェルシーが敵地での勝利を決定的とする3点目を記録した。

 試合はこのままタイムアップ。チェルシーは3月11日に行われた第27節レスター戦以来の白星を飾り、プレミアリーグでは8試合ぶり、公式戦10試合ぶりの勝利を収めた。また、今季終了時まで指揮を執るフランク・ランパード暫定監督にとってはチェルシー復帰後の記念すべき初勝利となっている。一方のボーンマスは3連勝とはならなかった。

 次節は13日に行われ、チェルシーはホームでノッティンガム・フォレストと、ボーンマスは敵地でクリスタル・パレスと、それぞれ対戦する。

【スコア】
ボーンマス 1-3 チェルシー

【得点者】
0-1 9分 コナー・ギャラガー(チェルシー)
1-1 21分 マティアス・ビーニャ(ボーンマス)
1-2 82分 ブノワ・バジアシーレ(チェルシー)
1-3 86分 ジョアン・フェリックス(チェルシー)