プレミアリーグ第35節が6日に行われ、マンチェスター・Cとリーズが対戦した。
現在首位を走るマンチェスター・Cはプレミアリーグ9連勝中。圧倒的な勢いで突き進み、クラブ史上初のプレミアリーグ3連覇が徐々に近づいてきている。加えて、プレミアリーグ、FAカップ、チャンピオンズリーグ(CL)の“3冠”も狙える状況だ。
一方のリーズは現在17位。降格圏内の18位ノッティンガム・フォレストとは勝ち点で並んでおり、得失点差により残留圏に留まっている状況。特に直近5試合は1分4敗と苦境に立たされていた。このような状況の中、クラブは3日にハビ・グラシア監督の解任とサム・アラダイス新監督の就任を発表。プレミアリーグで幾多の残留争いを経験してきた“ビッグ・サム”に残りの4試合を託す決断をしていた。初陣の相手は絶好調だが、敵地で6試合ぶりの白星を狙う。
マンチェスター・Cのスターティングメンバーにはケヴィン・デ・ブライネ、イルカイ・ギュンドアン、アーリング・ハーランドらが並んだ。ルベン・ディアスやジャック・グリーリッシュはベンチスタートとなっている。一方のリーズはジュニオル・フィルポ、マルク・ロカ、パトリック・バンフォードらが先発に名を連ねた。
試合は立ち上がりからマンチェスター・Cがシュート本数を増やしていき、ハーランドやフリアン・アルバレスがフィニッシュに持ち込むシーンを作る。17分にはリヤド・マフレズが右サイド深い位置でボールを引き出してドリブルをスタート。1人かわしてマイナスへ折り返すと、最後はフリーでスペースに入り込んだギュンドアンが右足でゴール右下へと流し込む。マンチェスター・Cが先手を取った。
27分にもマンチェスター・Cは右サイドからチャンスを構築。ハーランドからのパスを受けたマフレズが中央へ持ち運んでマイナスへ折り返すと、ボールは浮いていたギュンドアンの元へ。ワントラップから今度はゴール左下に流し込み、マンチェスター・Cが2点をリードしてハーフタイムに突入した。
後半に入ってもマンチェスター・Cが敵陣に押し込みながら攻撃を繰り出す時間が続く。53分には右に流れたアルバレスのクロスボールからハーランドがヘディングシュートを狙うも、シュートはGK正面へ。62分にはリコ・ルイスのパスからボックス内でターンしたハーランドが得意の左足で狙うも、シュートは右ポストに嫌われた。
83分には左サイドでパスを引き出したフィル・フォーデンが強引な突破でペナルティエリア内に侵入すると、相手のファウルを誘ってPKが与えられる。このPKでキッカーを務めたのはギュンドアン。ゴール右下を狙ったシュートはポストに直撃し、ハットトリックとはならなかった。
リーズは直後の85分、前線でのルーズボールをウェストン・マッケニーが競り勝つと、J・フィルポが頭で背後のスペースへ流す。マヌエル・アカンジが処理しようとしたボールを狙っていたロドリゴが左足で流し込み、リーズが終盤に1点を返した。
試合はこのままタイムアップ。マンチェスター・Cがプレミアリーグ10連勝を飾った。シーズン終盤戦を破竹の勢いで駆け抜け、運命のCLに臨む。一方のリーズはアラダイス監督の初陣を白星で飾れず。2連敗を喫し、残留争いに向けて欲しかった勝ち点は獲得できなかった。
この後、マンチェスター・Cは9日に敵地でチャンピオンズリーグ(CL)・準決勝ファーストレグのレアル・マドリード戦に臨む。次節のプレミアリーグは14日に行われ、敵地でエヴァートンと対戦予定だ。一方、リーズは13日にニューカッスルをホームに迎える。
【スコア】
マンチェスター・C 2-1 リーズ
【得点者】
1-0 19分 イルカイ・ギュンドアン(マンチェスター・C)
2-0 27分 イルカイ・ギュンドアン(マンチェスター・C)
2-1 85分 ロドリゴ(リーズ)