ニューカッスルvsアーセナル

 プレミアリーグ第35節が7日に行われ、ニューカッスルとアーセナルが対戦した。

 2位アーセナルと3位ニューカッスルによる注目の上位対決。19年ぶりのリーグ制覇を目指すアーセナルは、4月に4試合未勝利と苦戦が続いたものの、前節はチェルシーとの“ビッグロンドン・ダービー”を制し、逆転優勝への望みを繋いだ。首位マンチェスター・Cと「4」ポイント差で迎える今節は、3連勝中と好調のニューカッスルの本拠地に乗り込んでの一戦。敵地と言えど、是が非でも白星が欲しい一戦だ。

 ホームのニューカッスルはブルーノ・ギマランイスやカラム・ウィルソン、アレクサンデル・イサクらが先発出場。対してアーセナルはブカヨ・サカ、ガブリエウ・ジェズス、ガブリエウ・マルティネッリが前線を形成。そのほかジョルジーニョやマルティン・ウーデゴーアらがスタメンに名を連ねた。

 最初の決定機は2分のニューカッスル。カウンターの流れで左サイドを駆け上がったジョー・ウィロックがゴール前へ折り返し、ファーサイドでこれを収めたジェイコブ・マーフィーが左足を振り抜くと、強烈なシュートは左ポストを直撃。その後も攻勢に出るホームチームは8分にショートコーナーの流れからB・ギマランイスのシュートが、ボックス内のヤクブ・キヴィオルに直撃。当初はハンドの判定となったものの、VARの結果PKは取り消しとなった。

 対するアーセナルは14分、敵ボックス手前でボールを受けたウーデゴーアが左足を一閃。低弾道の強烈なシュートがゴール右下隅に突き刺さり、アウェイチームが最初のシュートで先手を取った。21分にはウーデゴーアのスルーパスに抜け出したマルティネッリがボックス内でシュートを放つもGKニック・ポープがセーブ。こぼれ球をウーデゴーアが拾ってミドルシュートを放ったが、再びGKポープの好守に阻まれた。

 その後は一進一退の攻防が続く。24分にはDFラインの背後に抜け出したサカがボックス内で強烈なシュートを放つも、GKポープが体でブロック。ニューカッスルは27分にウィロック、29分にC・ウィルソンにチャンスが到来するが、いずれもGKアーロン・ラムズデールの好守に阻まれた。アーセナルはアディショナルタイムにウーデゴーアに決定機が訪れるも、GKポープがスーパーセーブ。前半はこのまま0-1で終了した。

 1点を負うニューカッスルは後半開始直の48分に決定機。右サイドの敵陣深くに侵入したJ・マーフィーがゴール前へ折り返すと、イサクのヘディングシュートはポスト直撃。直後にはFKからファビアン・シェアが至近距離から強烈なヘディングシュートを放つも、GKラムズデールが驚異的な反応で防いだ。対するアーセナルは51分、ボックス内左でジェズスのパスを受けたマルティネッリが狙い澄ましたシュートは、クロスバーを叩いた。

 その後は身体接触を伴う激しい攻防が続く。ニューカッスルは強度の高い守備からの鋭い攻撃で幾度となく敵陣ゴールに迫っていくも、アーセナルの集中した守備に阻まれ、得点を奪うまでには至らず。迎えた71分、カウンターで左サイドを駆け上がったマルティネッリがボックス内に侵入し、深い位置から中央へグラウンダーの折り返す。このボールがシェアに当たってゴールマウスに吸い込まれ、アーセナルが貴重な追加点を奪った。

 最終盤にかけてニューカッスルが攻勢を強めるも、アーセナルもGKラムズデールを中心とした粘り強い守備でゴールを割らせず。選手を入れ替えながら時計の針を進めていく。試合はこのまま0-2で終了し、リードを守り切ったアーセナルがリーグ戦連勝を飾り、首位マンチェスター・Cとの勝ち点差を暫定で「1」に縮めた。次節、ニューカッスルは13日にアウェイでリーズと、アーセナルは14日にホームでブライトンと対戦する。

【スコア】
ニューカッスル 0-2 アーセナル

【得点者】
0-1 14分 マルティン・ウーデゴーア(アーセナル)
0-2 71分 ファビアン・シェア(オウンゴール/アーセナル)