ドルトムントvsヴォルフスブルク

 ブンデスリーガ第31節が7日に行われ、ドルトムントヴォルフスブルクが対戦した。

 リーグ2位につけるドルトムントは、前節は降格圏に沈むボーフムと痛恨のドローゲームを演じ、首位の座から陥落。久々のリーグ制覇に向けて、非常に厳しい勝ち点「1」となった。首位バイエルンは前日に行われた今節も勝利し、勝ち点差は暫定で「4」となっている。今節は連勝中の7位ヴォルフスブルクを本拠地に迎えての一戦。ドルトムントとしては是が非でも勝ち点「3」が欲しいところだ。

 試合の均衡が破れたのは14分、最終ラインからのロングフィードが敵左サイドに渡ると、後方から駆け上がったユリアン・リエルソンがゴール前に柔らかいクロスを供給。このボールにカリム・アデイェミが打点の高いヘディングで合わせ、ゴール左隅に叩き込んだ。ホームの大声援を受けるドルトムントが幸先良く先制に成功する。

 前半の中盤にかけては両チームに決定機が訪れるも、GKの好セーブもあり得点には至らず。迎えた28分、ドルトムントは敵陣内でのボール奪取から、アデイェミがドリブルでボックス内左に侵入。ゴール前へのグラウンダーの折り返しを中央でセバスティアン・ハラーが合わせネットを揺らした。その後、ヴォルフスブルクはヤクブ・カミンスキがボックス手前から際どいミドルシュートを放つが、GKグレゴール・コベルのセーブに阻まれた。

 36分にはドルトムントに追加点。後方からのロングボールで相手DFラインの背後を取ったユリアン・ブラントがボックス内に侵入し、GKを引き付けてラストパス。並走していたドニエル・マレンが無人のゴールに流し込み、ホームチームが前半だけでリードを3点に広げた。前半はこのまま3-0で折り返す。

 後半の序盤もドルトムントが主導権を握る。49分から50分にかけてはブラントとニクラス・ズーレが立つ続けに際どいシュートを放つ。すると54分、ジュード・ベリンガムがボックス手前から左足を一閃。GKがわずかに触れたボールをクロスバーを叩くも、跳ね返ったボールがゴールマウスに吸い込まれた。畳み掛けるドルトムントは5分後に、相手DFのミスからアデイェミにこの日2ゴール目が生まれ、リードをさらに広げた。

64分にはアディミのパスを受けたベリンガムがボックス内で倒され、ドルトムントがPKを獲得。しかし、ハットトリックを狙ったアデイェミのキックは無情にも枠の上へ。72分にはボックス手前左でFKを獲得し、マルコ・ロイスが美しい軌道のシュートを放ったが、ヴォルフスブルクのGKクーン・カステールスが横っ飛びで弾き出し、追加点とはならなかった。

 その後もチャンスを作り続けたドルトムント。86分には後方からのロングボールをボックス内でブラントが頭でフリック。これを収めたベリンガムが右足のアウトサイドで華麗に流し込み点差を6点に広げた。その後はヴォルフスブルクにチャンスを作られたものの得点は与えず。試合はこのまま6-0で終了し、大勝したドルトムントがリーグ戦2試合ぶりの白星を掴んだ。次節は13日に行われ、ドルトムントはアウェイでボルシアMGと、ヴォルフスブルクはホームでホッフェンハイムと対戦する。

【スコア】
ドルトムント 6-0 ヴォルフスブルク

【得点者】
1-0 14分 カリム・アデイェミ(ドルトムント)
2-0 28分 セバスティアン・ハラー(ドルトムント)
3-0 37分 ドニエル・マレン(ドルトムント)
4-0 54分 ジュード・ベリンガム(ドルトムント)
5-0 59分 カリム・アデイェミ(ドルトムント)
6-0 86分 ジュード・ベリンガム(ドルトムント)