スコティッシュ・プレミアリーグ第34節が現地時間7日に行われ、首位セルティックはアウェイで4位のハーツと対戦した。
日本人選手5名が所属するセルティックは2位レンジャーズと勝ち点「13」差の「92」で首位をひた走る。33試合ですでに30勝を挙げ圧倒的な強さを見せる中、今節勝利すれば4試合を残してリーグ連覇が決定する。優勝決定戦にもなり得る大一番で、古橋亨梧、前田大然、旗手怜央、小林友希ら4選手が先発に名を連ねた。
対するハーツは前節ロス・カウンティ戦での6-1の大勝で7戦ぶりの勝利。本拠地でのセルティック優勝を阻止したい中、小田裕太郎が先発出場を飾った。
序盤はホームのハーツが押し込む展開の中、セルティックが要所で惜しいシュートを放つ。24分にはフィールド中央でカラム・マクレガーからのパスを受けた旗手が距離のある所から思い切って右足で狙うも、強烈なシュートはゴール右に外れた。
すると45分、善戦を見せていたハーツがアクシデントに見舞われる。DFライン背後へのロングボールに抜け出した前田をアレックス・コックレーンが後ろから倒してしまいファールの判定。当初はイエローカードが提示されたものの、VARチェックの結果、決定的な得点機会の阻止との判定で最終的にレッドカードに変更された。
前半はこのままスコアレスで終了。ハーツは数的不利の状況の中後半に臨むこととなった。
後半最初のチャンスはセルティック。50分、ジョタのパスに抜け出した旗手が頭上を通過する難しい浮き球に右足で合わせる。丁寧に狙ったダイレクトのシュートだったが、これはわずかに左に外れた。
一人少ない中でも粘り強い守備を見せていたハーツだったがそれでも67分、攻め続けるセルティックが一瞬の隙をついて均衡を破る。中盤から裏へ飛び出した旗手にマクレガーからのパスが渡り、中央へグラウンダーのクロスを送る。このボールをゴール前に詰めていた古橋が至近距離からダイレクトで合わせ、待望の先制点を奪った。古橋にとっては今シーズンのリーグ戦24得点目、公式戦通算では30得点目となった。
さらに攻撃の手を緩めないセルティックは80分に決定的な2点目を奪う。右サイド深くまで抜け出したアーロン・ムーイのクロスにオ・ヒョンギュがニアサイドで合わせ、追いかけるハーツをさらに突き放した。
試合はこのまま2-0で終了。勝利をつかんだセルティックが昨シーズンに引き続き、53度目のリーグ制覇を達成した。
優勝を決めたセルティックは13日、レンジャーズとのダービー戦“オールドファーム”を戦う。一方のハーツは同日、セント・ミレンとの対戦を控えている。
【スコア】
ハーツ 0-2 セルティック
【得点者】
0-1 67分 古橋亨梧(セルティック)
0-2 80分 オ・ヒョンギュ(セルティック)