セリエA第34節が7日に行われ、ナポリとフィオレンティーナが対戦した。
前節は敵地でのウディネーゼ戦に引き分け、33年ぶり3度目のスクデット獲得を果たしたナポリ。本拠地への凱旋試合となる今節は、8位フィオレンティーナと対戦する。新たな“王者”としての貫禄を見せつけ、リーグ戦3試合ぶりの勝利を掴むことはできるだろうか。ナポリはヴィクター・オシムヘンやジャコモ・ラスパドーリ、イルビング・ロサノらが先発に名を連ねている。
対するフィオレンティーナは3-3の打ち合いを演じたサレルニターナ戦から中3日で迎える試合。最近は攻撃陣が好調な一方で、来季の欧州大会出場権獲得に向けてこれ以上勝ち点を落とすことができない。
試合は好調のフィオレンティーナがボールを保持する中、15分に最初の決定機。左サイドのアレクサ・テルジッチからのクロスにルカ・ヨヴィッチが頭で合わせるも、このシュートはGKピエルルイジ・ゴッリーニの好セーブに阻まれた。
押し込まれるナポリにチャンスが訪れたのは33分。シュートの跳ね返りを拾ったジョバンニ・ディ・ロレンツォがペナルティーエリア内でラスパドーリとのパス交換から抜け出しシュート。浮き球をダイレクトで狙うも、これはGKピエトロ・テラッチアーノの正面に飛びゴールには至らなかった。
徐々にリズムを取り戻すナポリだったが45分、アクシデントに見舞われる。膝を抱えて倒れこんだロサノがプレー続行不可能との判断でフヴィチャ・クヴァラツヘリアとの交代を余儀なくされた。
後半に入ってすぐの47分、ナポリにビッグチャンスが到来。ゴール前でのパス回しが乱れ、スタニスラフ・ロボツカにボールを奪われそうになったフィオレンティーナのMFソフィアン・アムラバトがボックス内でファールを犯しPKの判定。これをオシムヘンがゴール右に狙うも、GKテラッチアーノの見事なセーブに阻まれ先制点とはならなかった。
その後は両チームとも効果的なチャンスを作り出せないまま迎えた72分、ナポリがこの日2度目のPKを獲得する。PA内左に侵入したクヴァラツヘリアが中へ切り込んだところでニコラス・ゴンザレスに倒されたシーンで主審は迷わず笛を吹いた。
このPKをオシムヘンが今回は冷静に沈め、ホームチームが先制に成功した。なお。オシムヘンにとっては今季のリーグ戦23ゴール目。セリエA通算では47ゴール目となり、“リベリアの怪人”の異名で知られた元同国代表FWジョージ・ウェア氏を抜き、同リーグにおけるアフリカ人選手の最多得点記録を更新した。
試合はそのまま1-0で終了。試合後ナポリは33年ぶりのスクデット獲得を祝うフェスタを開催した。次節は14日に行われ、ナポリはアウェイでモンツァと、フィオレンティーナはミッドウィークのカンファレンスリーグ(ECL)準決勝ホームでウディネーゼと対戦する。
【スコア】
ナポリ 1-0 フィオレンティーナ
【得点者】
1-0 74分 ヴィクター・オシムヘン(PK/ナポリ)