ジュピラー・プロ・リーグ(ベルギーリーグ)は現地時間7日、ヨーロッパ・プレーオフの第2節が行われ、日本代表FW上田綺世が所属するサークル・ブルッヘはウェステルローと対戦した。
前節は本拠地でスタンダール・リエージュとスコアレスドローに終わったサークル・ブルッヘ。今節は敵地でヨーロッパ・プレーオフ初勝利を目指す。今シーズンのリーグ戦でここまで18ゴールを挙げている日本代表FW上田綺世はセンターフォワード(CF)でスタメン入りを果たしている。また、ウェステルロー所属の松尾佑介も左サイドハーフで先発に名を連ねた。
試合の均衡が破れたのは5分、敵陣左サイド深い位置からのグラウンダーのクロスに、ゴール前へ走り込んだティボー・ソマーズが合わせサークル・ブルッヘが先制。勢いに乗ったアウェイチームは17分にセットプレーの流れから、ジャン・マルスランがボックス内で倒されPKを獲得。これを上田がゴール左下隅に蹴り込み、リードを2点に広げた。
ウェステルローの反撃は39分、敵陣左サイドでボールを受けた松尾がボックス内中央のルーカス・ファン・エーノーにパス。相手DFを外して放たれたシュートはGKのセーブに阻まれたものの、ゴール前に詰めていたネネ・ドルジュレスが押し込みネットを揺らした。しかし、サークル・ブルッヘもすぐさま1点を返す。44分、上田のパスを受けたレオナルド・ロペスがボックス手前から右足を振り抜くと、強烈なシュートがゴール右隅に突き刺さった。
畳み掛けるサークル・ブルッヘは45分、ボックス内でこぼれ球を競り合ったオリビエ・デマンが倒されPKを獲得。再びキッカーを務めた上田がGKの逆を突いてゴール右に叩き込み、前半だけでリードを3点に広げた。上田にとっては今シーズンのリーグ戦「20」ゴール目となった。
後半開始直後の52分には上田にハットトリックのチャンス到来。自陣内からのクリアボールを拾って独力で持ち込み、最後は右足を振り抜くも、シュートはGKの好セーブに阻まれた。ウェステルローは56分、後方からのロングフィードでDFラインの背後へ抜け出した松尾がゴール前へラストパス。走り込んだネネが押し込み、点差を2点に縮める。
2点差に詰め寄られたサークル・ブルッヘは64分、上田が最前線で起点を作ると、ルーズボールがボックス内左にこぼれる。走り込んできたソマーズが右足のグラウンダーのシュートをゴール左下隅に叩き込みネットを揺らした。アウェイチームが再び3点のリードを奪う。しかし、ウェステルローも諦めない。75分、背後へのランニングでボールを引き出した松尾がネネにヒールパス。ネネのボックス手前からのシュートがゴール右隅に突き刺さり、またもや2点差に詰め寄った。
白熱の展開となった試合は、その後スコアは動かず3-5で終了。サークル・ブルッヘが撃ち合いを制した。次節は13日に行われ、ウェステルローはアウェイでスタンダール・リエージュと、サークル・ブルッヘはホームでヘントと対戦する。
【スコア】
ウェステルロー 3-5 サークル・ブルッヘ
【得点者】
0-1 5分 ティボー・ソマーズ(サークル・ブルッヘ)
0-2 18分 上田綺世(PK/サークル・ブルッヘ)
1-2 39分 ネネ・ドルジュレス(ウェステルロー)
1-3 44分 レオナルド・ロペス(サークル・ブルッヘ)
1-4 45+4分 上田綺世(PK/サークル・ブルッヘ)
2-4 56分 ネネ・ドルジュレス(ウェステルロー)
2-5 64分 ティボー・ソマーズ(サークル・ブルッヘ)
3-5 75分 ネネ・ドルジュレス(ウェステルロー)