オサスナFW、ヴィニシウスの敬意に欠ける発言に苦言「闇を抱えていたら人間としてダメになる」

 オサスナの“チミー・アビラ”こと、FWエセキエル・アビラが、レアル・マドリードに所属するFWヴィニシウス・ジュニオールについて語った。7日、スペイン紙『アス』が伝えている。

 6日に行われたコパ・デル・レイ決勝戦の一戦は、クラブ史上初の同大会優勝を目指すオサスナと、大会通算19度の優勝を誇るレアル・マドリードが激突した。試合は、2分のFWロドリゴの先制点でレアル・マドリードがリードして進めたものの、58分にMFルーカス・トロが同点弾。それでも70分、再びロドリゴがゴールネットを揺らして決着がつく。2-1で勝利したレアル・マドリードが玉座に座している。

 そんな白熱した決勝戦だったが、その裏では両チームの選手同士で一悶着あったようだ。事の発端となったのは、ハーフタイム。ドレッシングルームに通じるトンネル内で、試合序盤から厳しいマークにあい、判定に納得がいかないヴィニシウスとオサスナの選手が言い合いに。そして、ヴィニシウスの「お前たちは小さなチーム」との発言を受けて、アビラが激昂したとのこと。幸いにも、ルーカス・バスケスとナチョ・フェルナンデスが仲裁に入ったことで、それ以上大きな騒動に発展することはなかった。

 試合後、この騒動の中心人物なったアビラは、ヴィニシウスについて「彼はとても優れた選手。守られていて、それはとても素晴らしいことだと思う。でも僕たちは、選手であるまえにひとりの人間なんだ。だからもし、良い選手になれたとしても、心に闇を抱えていたら…。人間としてダメになる」と苦言。続けて「ヴィニシウスには与えるべきものがある。僕は彼を選手として愛しているし、監督やチームメイトがそれを修正してくれるだろう」と見解を示した。

 また、アビラは「このようなことは良く起こること。こういった論争に巻き込まれるのは好きではない」と口にしつつ、「彼の優勝を祝福するし、チャンピオンズリーグでも優勝することを願っているよ。ヴィニシウスは偉大な選手で、それにふさわしいからね」とリスペクトを示すとともに、賛辞を送っている。