左ミドルに狙い澄ましたカウンターの左フックが炸裂。まともに被弾した選手がロープにもたれ掛かり、まるで眠っているかのように失神する衝撃KOシーンに視聴者騒然。「完全に寝てもうた」「タイミングえぐい」など驚きの声が相次いだ。
5月5日にタイ・バンコクで開催されたONE Championship「ONE Friday Fights 15」。センマニー・PK・センチャイ(タイ)とファビオ・ヘイス(ポルトガル)の対戦は1ラウンド、ヘイスが左カウンターで見事な失神KO勝利を収めた。
2月の「ONE Friday Fights 4」ではオーバーハンドの左で実力者であるフェラーリ・フェアテックスを前のめり失神に追い込んだヘイス。今度は“近年のムエタイにおける最高傑作”との呼び声高いセンマニーが刺客として送り込まれた。
序盤、強いミドルとローを飛ばし蹴りから入るセンマニーに、じわりとプレッシャーをかけるヘイス。ゆっくりとサークリングする相手に挨拶代わりの左は空を切ったが、さらに圧をかけ続ける。ボディに強烈なミドルやローをもらっても全く動じず前に出るヘイスのカウンターの左フックが炸裂し、一瞬センマニーの動きが止まる場面も見られた。
1ラウンドは打ち合わないことの多いムエタイファイターだが、ヘイスのアグレッシブさにやや危機感を感じたか、下がりながらミドルで応戦。しかし、センマニーが左ミドルを繰り出した次の瞬間、ヘイスが必殺の左フックを一閃。この一発でセンマニーはロープに持たれるように失神。あまりにもあっけない衝撃のKO決着となった。
スローリプレイではセンマニーのミドルに合わせハンマーのようにゴツンと硬い拳が顔面を直撃。倒れたセンマニーがロープにもたれるように眠る姿にABEMA解説も「完全に寝ちゃってる」と驚き。2戦連続で大物のムエタイファイターをなぎ倒したヘイス。回を重ねるごとにハードルが高くなりつつあるファイティングボーナス35万バーツ(約135万円)もキッチリゲットする納得のKO勝利だった。




