【プレミアリーグ】ブライトン1-5エヴァートン(日本時間5月9日/アメックス・スタジアム)
イングリッシュ・プレミアリーグ第35節、ブライトンvsエヴァートンがアメックス・スタジアムで行われ、ブライトンが1-5で大敗を喫した。日本代表FW三笘薫は、今節もフル出場するなかでゴール前で得点チャンスに絡んだものの、今季8得点目とはならず。チームも勝ち点3が必要な大事な一戦をモノにすることができなかった。
【映像】三笘薫へのパスを奪われ…ブライトン、開始34秒爆速弾を献上
試合前の時点で、ブライトンは7位(勝ち点55)、エヴァートンは19位(勝ち点29)と対照的な順位につける両者だが、それぞれ上位争い、残留争いを繰り広げるなか、なんとしても"勝ち点3"がほしい思惑が交錯した。
そんな前半は予想外の展開となった。開始わずか34秒、左サイドから組み立てようとしたブライトンのパスがズレた隙を逃さず、エヴァートンがボール奪取。すぐさま前を向くショートカウンターを仕掛けると、イウォビからカルヴァート=ルーウィンで一気にボックス内へと侵入して、最後はファーのドゥクレが合わせて先制した。
開始早々にリードを奪ったエヴァートンは29分、今度は自陣からカウンターを開始すると、左サイドからのクロスをドゥクレがボレーで仕留め2点目を奪取。さらに35分、ボックス左からマクニールが鋭いクロスを上げると、これがブライトンGKスティールの足に当たってオウンゴール。3点差に広げて、試合の主導権を握った。
前半を終えて、ブライトンはポゼッションで73%を誇ったものの、逆に引いた相手を攻略できず。相手の7本に対して3本しかシュートを打てず、しかも枠内シュートは0本と制裁を欠いた内容となってしまった。
この状況にブライトンの指揮官、デ・ゼルビ監督は後半開始から4人を投入。エンシソ、ファーガソンという勢いのある前線の若手と、戦況を独力で動かせるテクニシャン、ソリー・マーチ、それに、CBのウェブスターに代えてコルウィルを投入し、相手を攻略するプランニングを明確に変更して、選手をピッチに送り込んだ。
すると、直後からソリー・マーチが右サイドを切り崩してチャンスメイク。同様に、ファーガソン、エンシソも効果的にゴールに迫る活躍を見せ、85%を超えるポゼッションで相手を圧倒的に押し込む展開に持ち込んでいた。
前半とは打って変わって、後半が始まってから20分以上、ブライトンが次々に有効打を放ち続けるもスコアを動かせない。シュートは守護神ピックフォードの好セーブに阻まれ、相手DFの体を張った守備に弾き返され、しまいにはシュートがクロスバーに嫌われてしまうなど、ブライトンにとってはもどかしい時間が続いていた。
すると、76分、エヴァートンが反撃に出る。自陣でボールを奪ってカウンターを開始すると、左サイドを駆け上がったイウォビがボックス内へとラストパス。すると、マクニールが戻ってきたブライトンディフェンスとGKを巧みにかわして無人のゴールへ流し込み、今季初となる1試合4得点目をマークした。
失点の前に、後半から入ったソリー・マーチが負傷交代となるなど勢いを失ったブライトンだったが、79分、右サイドのグロスから送られたボールをファーの三笘がフィニッシュ。これが左ポストに弾かれると、マクアリスターの肩に当たってゴールに吸い込まれ、1点を返すことに成功した。
しかし、終了間際にさらに1点を奪われたブライトンは、ホームで1-5で大敗。ブライトンにとっては下位チームを相手に確実に勝ち点3をつかんで3連勝を収めたいところだったが足元をすくわれる形に。残り5試合のなかには、アーセナル、ニューカッスル、マンチェスター・シティという上位陣との戦いが残るなかで、欧州カップ戦の出場権争いから一歩後退する結果となってしまった。
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