ブライトンvsエヴァートン

 プレミアリーグ第35節が8日に行われ、ブライトンとエヴァートンが対戦した。

 勝ち点「55」で現在7位につけるブライトンは、現地時間4日に行われた第28節延期分でマンチェスター・Uを下し、リーグ戦連勝を飾った。今節は2部降格圏内の19位に低迷するエヴァートンを本拠地に迎えての一戦。さらなる上位進出とヨーロッパコンペティションへの出場権獲得に向けて、是が非でも勝ち点「3」が欲しいところだ。日本代表FW三笘薫は左ウイング(WG)で2試合連続のスタメン出場を飾った。

 開始早々の1分に試合の均衡が破れる。自で三笘からボールを奪ったエヴァートンが素早いカウンターを発動。右サイドの深い位置に抜け出したドミニク・カルヴァート・ルーウィンがグラウンダーで中央に折り返し、最後はファーサイドに詰めていたアブドゥライエ・ドゥクレが押し込みネットを揺らした。アウェイチームが早い時間帯に先制する。

 出鼻を挫かれたブライトンは三笘を起点に敵陣ゴール前に迫っていくが、相手守備陣の集中した対応に遭い決定的なシュートを放つことができない。すると29分、またもカウンターからエヴァートンに追加点が生まれる。左サイドを駆け上がったドワイト・マクニールがボックス左角付近からクロスを上げると、ファーサイドに走り込んでいたのはドゥクレ。右足のダイレクトボレーを突き刺し、この日2ゴール目を奪った。

 畳み掛けるエヴァートンは35分、カウンターで敵陣ボックス内まで侵入すると、左に流れたボールをマクニールがキープ。ドリブルでライン際まで運び中央に折り返すと、このボールがGKジェイソン・スティールに当たってゴールイン。オウンゴールでリードを3点に広げた。前半はこのままのスコアで終了。ボール保持率で大きく上回ったブライトンだったが、大量リードを許す苦しい展開となった。

 ハーフタイムで4人を入れ替えたブライトンは、交代出場の選手を起点にチャンスを作っていく。48分にはボックス内のこぼれ球をソリー・マーチがシュート。59分にはパスカル・グロスのクロスにエヴァン・ファーガソンが頭で合わせたが、いずれもGKジョーダン・ピックフォードに阻まれゴールならず。75分にはCKの流れからアレクシス・マック・アリスターが決定的なヘディングシュートを放つも、GKピックフォードが立ち塞がった。

 劣勢のエヴァートンは76分、自陣でのボール奪取からカウンターを発動。左サイドを駆け上がったアレックス・イウォビがボックス内にスルーパスを送ると、これを受けたマクニールがDFとGKを冷静に交わしてゴールネットを揺らした。4点目を奪われたブライトンは直後の79分、グロスの右からのクロスに三笘が滑り込みながら合わせると、シュートは左ポストを直撃。このボールが最後はマック・アリスターに当たってゴールマウスに吸い込まれた。

 その後も攻勢を強めたブライトンだったが、GKピックフォードを中心としたエヴァートンの守備を崩し切ることができず。逆に後半アディショナルタイム、またもカウンターからマクニールに豪快なシュートを沈められ万事休す。試合は1-5で終了し、ブライトンはリーグ戦3試合ぶりの黒星を喫した。大勝したエヴァートンはリーグ戦8試合ぶりの白星で17位に浮上し、降格権を脱出した。なお、三笘はフル出場を果たしている。

 次節は14日に行われ、ブライトンはアウェイでアーセナルと、エヴァートンはホームでマンチェスター・Cと対戦する。

【スコア】
ブライトン 1-5 エヴァートン

【得点者】
0-1 1分 アブドゥライエ・ドゥクレ(エヴァートン)
0-2 29分 アブドゥライエ・ドゥクレ(エヴァートン)
0-3 35分 ジェイソン・スティール(オウンゴール/エヴァートン)
0-4 76分 ドワイト・マクニール(エヴァートン)
1-4 79分 アレクシス・マック・アリスター(ブライトン)
1-5 90+6分 ドワイト・マクニール(エヴァートン)