イシ・パラソン

 ラージョ・バジェカーノは8日、スペイン人FWイシ・パラソンと2028年6月末まで契約を延長したことを発表した。

 1994年1月6日生まれのイシは現在29歳。右サイドを主戦場とし、優れた得点感覚を持つ同選手はレアル・マドリードやビジャレアルの下部組織を経て、レアル・ムルシアのBチームに加入し、2015-16シーズンにトップチームデビューを果たした。2017年夏から2シーズン半に渡ってポンフェラディーナに在籍した後、2020年1月にラージョ・バジェカーノに加入。アンドニ・イラオラ監督が就任以降、一躍その才能を発揮させたイシはラージョ・バジェカーノのゴール前における最恐の選手にまで上り詰めている。

 昨シーズンは、一時は昇格組ながらチャンピオンズリーグ出場圏内となる4位に浮上し、コパ・デル・レイではクラブ史上初の4強入りを成し遂げたラージョ・バジェカーノ。今季も欧州大会出場圏内を射程に捉えるなど、安定した戦いぶりを見せている。そんなチームを牽引するイシは、ここまでのラ・リーガで8得点5アシストを記録。チーム内得点王および2選手と並んでチーム内アシスト王となっている。

 この活躍ぶりにより、スペイン代表の候補者リストにも名前が記載されているイシを巡っては、当然、他クラブからの関心が後を絶たない状況だった。そんな中で8日、ラージョ・バジェカーノと2028年6月末までの新契約を締結したことを発表。同選手は「ここがとても幸せだから、決断は簡単だった」とクラブが制作した動画内で語っている。

 ここまでクラブ公式戦通算137試合に出場しているイシ。スペイン紙『アス』によると、契約解除金は4500万ユーロ(約69億円)から5000万ユーロ(約74億円)の間にまで引き上げられたようだが、“フランヒロホス(赤いサッシュ)”躍進のアイコンである背番号「7」はこの先も、『バジェカス』で輝きを放つだろう。