【プレミアリーグ】ブライトン1-5エヴァートン(日本時間5月9日/アメックス・スタジアム)
三笘薫が、正確なクロスからいとも簡単にチャンスを作り出した。右足から放たれたクロスボールは、元イングランド代表FWダニー・ウェルベックの頭をかすめ、枠の外へ。「あとほんの少しボールが低ければ」と思わずにはいられない絶妙クロスで決定機を演出した。
【映像】あと“1ミリ”低ければ…三笘のビューティフルクロスで決定機演出
エヴァートンにわずか34秒で先制を許し出鼻をくじかれて迎えた4分、三笘が得意の左サイドの大外でボールを受ける。普段なら縦突破のドリブルでチャンスを演出するような場面だが、三笘は右足でのクロスを選択した。すると、インスイングでゴールへ向かっていく軌道のボールにウェルベックが反応。タイミングは完璧だったが、ボールの軌道がわずかに高く、ウェルベックの頭をかすめる形となった。三笘とウェルベックの阿吽の呼吸で生まれたこのプレーは、日本代表と元イングランド代表FWのホットライン開通を感じさせた。
ABEMAで解説を務めた鄭大世氏は「インスイングのクロスへのウェルベックの入り方、本当に巧みですよね」と、プロの視点だからこそ気がつくようなウェルベックの動き出しを称賛した。このプレーに視聴者は「とんでもないクロスで草」「クロスもできるんか三笘」「めっちゃいいクロス」と三笘のクロスにも驚嘆している様子だった。
ドリブルを警戒され、相手が間合いを取るのであれば正確なクロスボールでチャンスを演出する。反対に間合いを消してくるのであれば、一瞬の加速力を生かしたドリブルで突破する。三笘は、対峙するDFに対し複数の選択肢を突きつけることができるほど、プレーの幅を広げている。またウェルベックのような巧みなオフ・ザ・ボールでゴールを狙うストライカーとの連係も日に日に向上しており、三笘の脅威度は増すばかりだ。
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