ウェストハムが来る夏の移籍市場でイングランド代表MFデクラン・ライスの売却に踏み切る可能性があるようだ。9日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が伝えている。
2017年5月のトップチームデビュー以降、ウェストハムの中心選手として今日まで活躍を続けているライス。キャプテンに任命された今シーズンも、チームが下位に低迷する中で孤軍奮闘の活躍。開幕からここまで公式戦44試合に出場し、4ゴール4アシストをマークしている。
昨今の移籍市場では常にビッグクラブの注目の的となっているライスだが、今年は例年以上にウェストハム退団の噂が加熱している。ウェストハムとライスとの現行契約は2024年6月までで、1年間の延長オプションも付随している。しかし、今シーズンのチーム成績低迷などの影響により、ライスは契約延長およびウェストハム残留に難色を示しているとのこと。すでに複数のクラブからの関心も明らかになっており、その去就には注目が集まっている。
とりわけ熱烈な関心が伝えられているのはアーセナル。マンチェスター・Cと熾烈な優勝争いを展開している同クラブは、新シーズンに向けて中盤の戦力拡充を計画中。ミケル・アルテタ監督はじめとしたクラブ幹部は、アンカーとインサイドハーフ両方での活躍が見込めることからライスの獲得を熱望している模様だ。また、同じく中盤の補強を目指すリヴァプールや、マンチェスター・U、チェルシーも獲得に乗り出す可能性があるという。
今回の報道によると、ウェストハムは1億2000万ポンド(約204億円)相当のオファーが提示された場合には、ライスの退団を容認するとのこと。また、移籍金1億ポンド(約170億円)+選手の譲渡という条件でも、売却に応じる可能性が高いようだ。仮にライスの売却に踏み切った場合、ウェストハムは得られた資金で戦力強化を図ると見られている。適切な額でのオファーが提示されなかった場合には、売却に踏み切ることはないようだ。
なお、同選手をめぐっては、現在アーセナルが獲得競争を優位に進めているとも噂されている。果たして24歳のイングランド代表MFは来シーズン、どのクラブのユニフォームを着てプレーすることになるのだろうか。