ステファノ・ピオリ

 ミランを率いるステファノ・ピオリ監督が、10日に行われるチャンピオンズリーグ(CL)・準決勝ファーストレグのインテル戦に向けて意気込みを語った。9日、クラブ公式サイトが伝えている。

 かつて栄華を極めたミランの近年は凋落の一途だったが、ピオリ監督就任以降は8季ぶりのCL出場権獲得や11季ぶりのセリエA制覇を成し遂げるなど、“名門復活”への旅路を歩んでいる。そして今季は9季ぶりのCL・グループステージ突破を果たすと、決勝トーナメントではトッテナムとナポリを退けて、ベスト4に進出した。

 準決勝の対戦相手は同じ街を拠点とするインテル。今季4度目と5度目の“ミラノ・ダービー”は、CL・決勝戦がかかる一戦となるが、ピオリ監督は「チームのスピリットが欠けることは決してないだろう。ただ、クオリティを高めて、細部にまで注意を払わない限りは十分とは言えない。この試合はとても難しい反面、とても美しいものでもある。私はチームに覚悟と、そしてこのような試合に挑めることの喜びを伝えようと思う」と殊勝な思いを語った。

 また、ピオリ監督は「我々はトッテナムやナポリを退けているのだから、誰が相手だろうと同じことができる。インテルは優勝候補だけど、それを再現するつもりだ」と自信。続けて「180分という長丁場であることを考慮しなければならない。チャンピオンズリーグにおける我々は、並外れた旅路を歩んできたね。さあ、決勝への一歩を踏み出そう。きっとユニークなものになる」と胸中を明かしている。

 今季ここまでのダービーでは1勝2敗と負け越しているが、16季ぶりのビッグイヤー戴冠の手始めにミラノの街を“ロッソネロ”に染めることはできるのだろうか。ミランのホーム扱いとなるファーストレグは、日本時間の11日4時にキックオフを迎える。