【プレミアリーグ】ブライトン1-5エヴァートン(日本時間5月9日/アメックス・スタジアム)
残留争い中のエヴァートンが、名将グアルディオラが「世界一」と称したブライトンのビルドアップを一蹴した。
この日、エヴァートンは自陣に引いてパスコースを塞ぐことでボールロストを誘うと、そこから一気にカウンターを仕掛けた。見事な動きでフリーの味方選手を作るなど、全てが完璧な攻撃だった。試合後、この場面について元北朝鮮代表・鄭大世氏が解説している。
【映像】「世界一のビルドアップ」をボコったエヴァートンの完璧すぎるカウンター
1-0でエヴァートンがリードする29分、先制点を決めたことで自陣に引いて守るエヴァートン、リスクを背負って攻めるブライトンという構図となっていた。エヴァートンの選手たちはブライトンのパスコースをうまく消す形でポジションを取ると、中盤でガーナーがボール奪取に成功。そこから一気に前線へと加速してカウンターを繰り出した。
この場面で鄭大世氏は「ブライトンは、相手がずっと引いているので、CBが1枚しかいない。それは先制されたことが原因で、リスクを背負って攻撃を仕掛けていました。一方のエヴァートンは奪った瞬間に前にいく準備をしていた」と両者の違いを説明。
さらにカウンターのシーンで「カルヴァート=ルーウィンがニア、イウォビが中にいて、引っ張られたことで外が空いた」と指摘。本来は大外にいるべきエスティピニャンが、「まずはニアをケアしないといけなくなり、(それによって)大外のドゥクレが空いた」とゴールをお膳立てした2人のおとりの動きを称賛した。
このようなエヴァートンの攻撃は3節前のノッティンガム・フォレスト戦でも見られたものだ。ブライトンは両SBを高い位置で内側に絞らせる戦術のため、ボールを奪われた際のCBへの負担がかなり大きい。そのため全体的にカウンターでは守備が後手に回る傾向が多く、ダイシ監督率いるエヴァートンはその弱点を的確に突いたのだった。
(ABEMA/プレミアリーグ)