ブライトンは日本時間8日、残留争いをしている下位エヴァートンにまさかの1-5の大敗を喫した。これによりブライトンはプレミアリーグでまだ7位であるものの、来シーズンヨーロッパでの挑戦権を確保するという目標には大きな打撃となった。なぜ好調なチームがこのような大敗を喫したのだろうか。
下位チーム相手に1-5の大敗
ブライトンホームのアメックス・スタジアムで行われたこの試合はわずか開始34秒で均衡が破れた。ブライトンは自陣で日本代表・三笘薫からボールを奪われ素早いカウンターにより先制された。出鼻を挫かれたブライトンは反撃を仕掛けるもののエヴァートンの勢いに飲まれ前半で3点のビハインド。後半1点を返すも時すでに遅し。終わってみれば1ー5という結果に終わった。ブライトンのデ・ゼルビ監督は「このパフォーマンスを説明するのは難しい。開始30秒で失点をしてしまった。いつものブライトンのチームではなく、とても奇妙な試合だった」とショッキングな試合を表現した。
ブライトンはデ・ゼルビ監督の下、今シーズン何度も成功させてきたプランを実行しようとしそのポゼッションスタイルは広く称賛されてきていたがこの試合では自陣で何度も相手にひっくり返され、いとも簡単にゴールを許した。
「モチベーションとメンタリティが準備不足だった」
これについてデ・ゼルビ監督は試合後に「問題は、戦術的なアプローチではなくモチベーションやメンタリティの面で準備不足だった。私たちは、短期間で多くの試合をこなすことに慣れていない」と原因はチームのメンタリティにあるとコメントした。
先日マンチェスター・ユナイテッド相手に劇的な勝利を収めてからこの試合までわずか中2日で臨んだ。少数精鋭のブライトンの多くの選手はこの過密日程に慣れていないことが考えられ、疲労回復や次の試合に向けての切り替えが上手くいっていなかったと考えられる。
さらにブライトンは今後上位のアーセナル、マンチェスターシティ、ニューカッスルとの試合が残っている。これらの対戦相手を考えたときに下位エヴァートンには3ポイントを是が非でも獲得しなければならないというメンタルに陥っていただろう。これらによりいつものパフォーマンスを発揮できなかったと予想される。
デ・ゼルビ監督は今後の試合に向けて「この試合は忘れてはならない。メンタリティを向上させれば、我々にとって非常に重要な日になり得るからだ。大きな目標に向かって戦うには3、4日に1試合は戦う覚悟が必要だ」とこの敗戦を糧にしていくとコメントした。
最後に「我々は改善できると確信している」と力強く語ったデ・ゼルビ監督のブライトンは、今週末に優勝争い真っ只中のアーセナルとエミレーツ・スタジアムで対戦する。急遽羽休めとなってしまったブライトンは大きな目標に向けてまた大海を渡ることができるか、チームとしての底力が試される。
(ABEMA/プレミアリーグ)