ジェレミ・ピノ

 ナポリは、ビジャレアルに所属するスペイン代表FWジェレミ・ピノの獲得に興味を示しているようだ。10日、スペイン紙『マルカ』が報じている。

 ルチアーノ・スパレッティ監督の下、セリエAで5試合を残してスクデット戴冠を成し遂げ、チャンピオンズリーグでもクラブ史上初の8強入りを果たしたナポリ。今季の欧州における最大のサプライズとなったチームだが、その中心となったDFキム・ミンジェやFWフヴィチャ・クヴァラツヘリア、FWヴィクター・オシムヘンらに対しては、ビッグクラブが関心を寄せている。

 当然、ナポリも主力選手に重要なオファーが届かないわけがないと承知しており、今夏の移籍市場では選手売却で資金を作って、新たな補強の扉を開ける方針を固めているようだ。イタリア紙『El Corriere dello Sport』によると、ここまで公式戦42試合に出場しているFWイルビング・ロサノも退団候補のようで、その後釜には“若くて才能ある選手”を望んでいるとのこと。そこで名前が挙がっているのが、“イエローサブマリン”の至宝と謳われる20歳のFWジェレミ・ピノであることを報じている。

 一方で『マルカ』は、ビジャレアルとピノの現行契約は2027年夏までで、契約解除金として設定する8000万ユーロ(約118億円)は絶対的なものだと指摘。それでもビジャレアル側は、ナポリ側のオファーが要求に沿うものであれば、金額の譲歩に応じないというわけでもないようだ。同選手自身も「僕は2027年まで契約を結んでいる。噂は噂だよ。でも、結局のところはクラブにとっていいことなんだ。クラブが僕たちから何かを得ることができればね。子供の頃から育ててもらったし、クラブが必要とするならば、恩恵を与えることができる」とクラブ事情を汲み取った移籍の可能性は否定していない。

 またピノの他、セルタに所属する20歳のMFガブリ・ベイガもリストアップしているとされるナポリ。この夏、イタリア王者の顔ぶれはどの程度変化するのだろうか。