チェルシーに所属するフランス代表MFエンゴロ・カンテが、同クラブ残留を示唆した。11日、イギリス紙『イブニング・スタンダード』が伝えている。
現在32歳のカンテはフランスのブローニュ、カーンを経て2015年夏にレスターへ移籍した。2015-16シーズン、“奇跡”とも称されたプレミアリーグ制覇に大きく貢献し、2016年夏にチェルシーへ完全移籍で加入した。チェルシーではこれまで公式戦通算269試合に出場し、13ゴール16アシストを記録。プレミアリーグやチャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグ、FIFAクラブワールドカップなど、数多くのタイトル獲得に貢献してきた。
そんなカンテはチェルシーとの現行契約が2023年6月30日までとなっていることから、去就には注目が集まっている。契約延長に近づいていることが報じられながら、契約期間の問題などからまだ新契約締結には至っておらず、バルセロナやアーセナルなどからの関心が伝えられている。
昨年5月に就任したベーリー共同オーナーの下、2回の移籍市場で6億ポンド(約1010億円)以上の大型補強を敢行したチェルシーだが、プレミアリーグでは現在11位に位置し、来季の欧州大会の出場権を逃すことが決定している。
このような状況のなか、イギリスメディア『スカイスポーツ』のインタビューでクラブの新しいプロジェクトに参加したいかと聞かれたカンテは「もちろんだよ」と今後もチェルシーでプレーする意思を示しながら、クラブの復活に期待を寄せた。
「これはクラブにとってとても楽しみな計画だ。残念ながら、今シーズンはチェルシーの基準に達することはできなかった。でも、誰もがこの成功してタイトルを獲得する道を進みたいと思っている。クラブが再びその方向に向かって戦えることを願っている。僕がどうなるかは見ていくしかないが、これがクラブの変化だと思っているし、それが最も重要なことだ」
なお、カンテは2019年以来負傷に苦しみ、今シーズンは昨年10月にハムストリングの手術を受けるなど、長期離脱を余儀なくされていた。それでも、今年4月1日のアストン・ヴィラ戦で戦列復帰以降は出場機会を増やしつつ、コンディションは上向きとなっている。
復帰してからすぐにチームの中心選手として起用されているカンテは「手術の目的は強くなって戻ってくることだった。今のところ気分はいいので、このまま続けていきたいね。ここ数週間プレーしてきたが、とてもいい感じだよ」と手応えを明かしながら、次のように続けた。
「残りのシーズンを問題なく終えたいし、最も苦しんだ時期が終わったことを願っている。そして、それを忘れて再びフットボールを楽しんで、勝利を手にしていきたい。さらなる成功も願っているよ」