セルヒオ・ブスケツ

 今シーズン限りでのバルセロナ退団を発表した元スペイン代表MFセルヒオ・ブスケツ。スペイン紙『アス』は12日、同選手の特集を掲載している。

 現在34歳のブスケツは、バルセロナの育成組織『ラ・マシア』からトップチームへ昇格。以降、15シーズンで公式戦通算719試合に出場し、合計31タイトルを獲得するなど、長きに渡りクラブの中盤を支えてきた。同紙では、過去にブスケツが受けてきた称賛のコメントを紹介し、同選手の功績を伝えている。

 かつて8年間に渡ってスペイン代表監督を務め、ともに国際タイトルを獲得してきたビセンテ・デル・ボスケ氏は「もし私が現代のサッカー選手なら、セルヒオ・ブスケツのようになりたい」と語ると、バルセロナ監督時代に黄金期を築き、現在はマンチェスター・Cを率いるジョゼップ・グアルディオラ監督も「生まれ変わったらブスケツのようになりたい。彼は戦術的に世界最高のMFであり、我々のバランスを最も整える選手だ」とデル・ボスケ氏同様に、同選手を自身の理想像として挙げている。

 また、監督としてのみではなく、選手としても7シーズン共闘してきたバルセロナ指揮官のシャビ・エルナンデス監督は「彼は疑いようのない存在だ。ピッチの上だけでなく、ピッチの外でもリーダーシップを発揮している。彼は、私にとって歴史上最高の守備的MFだ」と称賛していた。

 さらに、現在はマンチェスター・Uに所属し、レアル・マドリード所属時はライバル関係にあったブラジル代表MFカゼミーロも「ピボーテでは世界一だ。素晴らしいクオリティーを持った選手だと、とても感心している」と過去にコメントしている。

 多くの選手や指揮官から称賛を受けてきたブスケツ。リーグタイトル獲得まで、あと一歩と迫るバルセロナだが、「有終の美」を飾りクラブを去ることができるのだろうか。