クリスタル・パレスに所属するイングランド代表DFマルク・グエイに、アーセナルとトッテナムのノースロンドン勢が関心を示しているようだ。11日、イギリス紙『イブニング・スタンダード』が伝えている。
現在22歳のグエイは8歳の頃にチェルシーの下部組織に加入し、2019年9月にトップチームデビューを果たした。しかし、トップチームでの出場機会は恵まれず、わずか公式戦2試合の出場のみで、スウォンジーへのレンタル移籍を経て、2021年7月にクリスタル・パレスに加入した。今シーズンここまで公式戦37試合に出場するなど、同クラブでは通算79試合の出場で5ゴール1アシストを記録している。
報道によると、2022年3月にイングランド代表デビューも果たしたグエイには、守備陣の強化を狙っているアーセナルとトッテナムが関心を示しているという。しかし、2026年6月30日まで契約を残しているクリスタル・パレスとしては、来季から主将に任命することも検討している同選手の退団を望んではいないようだ。
そこで、クリスタル・パレスは2019年7月にマンチェスター・Uにイングランド代表DFアーロン・ワン・ビッサカを売却した際の5000万ポンド(約84億円)を参考にしながら、少なくとも同等の金額をグエイの移籍金として求めていることが明らかになっている。
なお、2021年7月に1800万ポンド(約30億円)でチェルシーからクリスタル・パレスに加入した際のグエイの契約には、売却条項が付随している模様で、今後移籍する際には売却額の20パーセントをチェルシーに支払わなければならないという。
この売却条項もあることから、クリスタル・パレスとしては移籍金に妥協しないことが伝えられているが、果たしてノースロンドン勢によるグエイ争奪戦はどのような結末を迎えるのだろうか。