レアル・ソシエダ所属の日本代表MF久保建英に対し、ナポリが関心を寄せているようだ。11日、イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が伝えている。
就任2年目を迎えたルチアーノ・スパレッティ監督体制のもと、今シーズンのセリエAで快進撃を見せているナポリ。序盤戦から首位を独走すると、現地時間4日に行われた第33節ウディネーゼ戦の引き分けにより、2位ラツィオとの勝ち点差が「16」に拡大。5試合を残してリーグ制覇が確定した。クラブ史上3度目のスクデット獲得は、元アルゼンチン代表FWの故ディエゴ・マラドーナ氏在籍時以来、33年ぶりの快挙となっている。
そんなナポリだが、来る夏の移籍市場でのアジア人選手の獲得を本格的に検討しているという。今シーズン開幕前に加入した韓国代表DFキム・ミンジェが圧巻のパフォーマンスを披露したことにより、クラブはアジア市場への参入に強い関心を寄せているようだ。実際にアウレリオ・デ・ラウレンティス会長も補強戦略に関して「アメリカ人、韓国人、もしくは日本人のカンピオーネ(王者)をあちこちで探している」と発言している。
報道によると、ナポリはラ・リーガで活躍する2人の若きアジア人選手にとりわけ強い関心を寄せているという。マジョルカ所属の韓国代表MFイ・ガンインとともに名前が挙がったのが、レアル・ソシエダで印象的な活躍を見せている久保だ。今シーズンは左右のウイング(WG)や攻撃的MFを主戦場にここまで公式戦39試合に出場。8ゴール7アシストをマークするなど好調を維持している。
ナポリは久保に関して、今シーズンの継続的な活躍や左右両サイドでの活躍が見込める点、また若くして代表経験が豊富である点を高く評価しているとのこと。獲得の有力候補としてその動向を注視しているようだ。なお、ナポリは複数クラブからの関心が明らかになっているキム・ミンジェの流出に備え、ボルシアMG所属の日本代表DF板倉滉とシュトゥットガルト所属の同DF伊藤洋輝にも興味を示しているという。
果たして来シーズン、日本人選手がセリエA王者の一員としてプレーすることになるのだろうか。