スターリング

 プレミアリーグ第36節が13日に行われ、ボトムハーフの11位に沈むチェルシーと、熾烈な残留争いを演じている16位のノッティンガム・フォレストがスタンフォード・ブリッジで対戦した。

 前節、公式戦の連敗を「6」で止め、10戦ぶりの白星を手にしたチェルシーは、GKエドゥアール・メンディがW杯による中断後で初となる出場を果たし、左サイドバックには負傷離脱のDFベン・チルウェルに代わって18歳のDFルイス・ホールが先発。今節を欠場したMFエンゴロ・カンテの位置にはMFマテオ・コヴァチッチが入り、
。一方のボーンマスは一時は降格圏に沈んでいたものの、気がつけばチェルシーと勝ち点で並んだ。現在2連勝中で、勢いを持ってチェルシーとの一戦に臨む。

 試合は13分、アウェイのノッティンガム・フォレストが先手を奪う。左サイドでボールを持ったレナン・ロディのアーリークロスにボックス中央のタイウォ・アウォニイが頭で合わせてゴール。チェルシーはGKメンディが前に出たもののボールに触ることができなかった。

 これ以上、ホームで失態をさらすわけにはいかないチェルシーは両サイドを起点に反撃を試みようとするが、決定機を作り出せないまま時間は経過。前半アディショナルタイムにはコヴァチッチが負傷交代するアクシデントにも見舞われ、チェルシーが1点ビハインドのまま後半を迎えた。

 そのチェルシーは51分、ボックス右の深い位置に侵入したトレヴォ・チャロバーが折り返したボールをゴール正面、ボックス手前のラヒーム・スターリングが右足でシュート。DFに当たったボールがゴール右に決まり、試合を振り出しに戻した。さらに58分、チェルシーが中盤でのボール奪取からカウンターを仕掛けると、最後はボックス左に侵入したスターリングが冷静にDFをかわして右足でゴール右に逆転弾を沈めた。

 流れは一気にチェルシーへと傾くかと思われたが、ノッティングガム・フォレストがセットプレーから追いつく。左サイドからのロングスローはクリアされるも、そのこぼれをオレル・マンガラがゴール前に折り返し、ファーサイドで反応したアウォニイが再び頭で合わせた。

 なとか勝ち越したいチェルシーは、73分にカイ・ハフェルツとハキム・ツィエクを投入。状況の打開を図るが、試合は2-2のまま終了。チェルシーは、リーグ戦では3月4日のリーズ戦以来となるホームでの白星をサポーターにプレゼントすることができず、一方のノッティンガム・フォレストは残留に向けて貴重な勝ち点1を積み上げることに成功した。

 チェルシーは次節、21日に敵地でマンチェスター・Cと、ノッティンガム・フォレストはホームでアーセナルと、それぞれ対戦する。

【スコア】
チェルシー 2-2 ノッティンガム・フォレスト

【得点者】
0-1 13分 タイウォ・アウォニイ(ノッティンガム・フォレスト)
1-1 51分 ラヒーム・スターリング(チェルシー)
2-1 58分 ラヒーム・スターリング(チェルシー)
2-2 62分 タイウォ・アウォニイ(ノッティンガム・フォレスト)