【プレミアリーグ】チェルシー2-2ノッティンガム・フォレスト(日本時間5月13日/スタンフォード・ブリッジ)
降格の危機迫るチームの窮地を救う一撃だった。勝ち越しを許したわずか3分後、ノッティンガム・フォレストのエース、タイウォ・アウォニーは、ヘディングでこの日2点目を奪取。目まぐるしく展開が移り変わる試合に、ファンも「オモロイ」とざわめいた。
【映像】「逆サイドまで飛んでいきそう」な名物・無助走ロングスロー
チェルシーのイングランド代表スターリングに、この試合2点目を奪われ、2-1と勝ち越された直後のことだった。ゴールを決められたのは58分、ゴールを決めたのは61分のことだった。ナイジェリア代表タイウォ・アウォニーが、チームを救った。
左サイドのスローイングからボックス内に放り込まれたボールは相手にクリアされ、ボックス外へと弾き出された。そのこぼれに反応したベルギー代表オレル・マンガラが左足で再びゴール前に蹴り込むと、反応したアウォニーが高い打点のヘッドを叩きつけた。
アウォニーが決める際、直前に味方が触れてオフサイドだったのではないかと、このシーンはVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が入ったもののゴールが認められ、アウォニーはこの日の先制点に続き、貴重な同点弾を決めてみせた。
ただ実は、このシーンで一番盛り上がったのは起点となったロングスローのほうだった。フォレストのセネガル代表ムサ・ニアカテは“無助走ロングスローの名手”として知られる選手だ。助走をつけることなく相手ゴール前に放り込むスキルが異質であり、ABEMAで解説を務めたハーフナーマイク氏は、ニアカテが登場するたびに「きましたよ!」と盛り上がった。試合中に「助走つけたら逆サイドまでいっちゃうんじゃないですかね」と話していたが、ゴールが生まれたシーンも「助走アリも見てみたい」と興味津々だったのだ。
一方、チェルシーにとっては、またしても手痛いドローとなった。スターリングの2ゴールによってホームで6試合ぶりに勝利なるかと思われたが、それは夢に終わった。今季はこれで11勝10分14敗で11位と、停滞している。この試合で勝ち越し直後に同点とされた場面は、「盛り上がってまいりました」「オモロい試合」「このチームの守備どうなってんの」「これがチェルシーってやつか」とファンの皮肉めいたコメントも目立った。
今節の結果を受け、最下位のサウサンプトンは早くも降格が決まった。16位のフォレストもまだ安心はできないものの、降格圏の18位リーズ(勝ち点31)と3ポイント差にした今節の“勝ち点1”は、チームにとって大きな意味を持つかもしれない。
(ABEMA/プレミアリーグ)