ブライトンは来季のUEFAヨーロッパリーグ(EL)の出場権をかけたレースの真っただ中にいるが、残り5試合の対戦相手の中には1〜3位のクラブが揃っており、厳しい戦いが予想される状況だ。しかしシーガルズ(ブライトンの愛称)は念願達成のため、アーセナルとの大一番を勝利で飾り、勢いをつけたいところ。優勝争いを繰り広げているクラブとの対戦を前に、ブライトンの面々はどのような意気込みを持っているのだろうか。
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指揮官デ・ゼルビは「全員が必要」と選手への信頼を強調
ブライトンの指揮官デ・ゼルビは試合前の会見で、マーチやウェブスターの出場が望めないことに言及。エヴァートン戦でその不在の影響が如実に現れたなか、今季プレミアリーグで全試合に出場していたマーチの離脱はシーガルズにとってかなり痛手だろう。一方でイタリア人指揮官は「残り5試合、1試合1試合を大切にしなければならない」と語ったうえで、「全員が必要」とコメント。強敵アーセナル相手に総力戦の構えである。
またデ・ゼルビは、今冬にブライトンからアーセナルに移籍したトロサールについても「素晴らしい選手」とコメント。シーズン前半戦を引っ張った元同僚を警戒しているようだ。加えてアーセナルについても「素晴らしいチーム」と語り、「彼らに大きな敬意を払っている」とリスペクトをあらわに。一方でブライトン指揮官は「試合に勝つための準備はできている」と、難敵に対して勝利への自信をのぞかせていた。
グロスは「大きな夢」に向かって「完全に集中」
シーガルズの主力グロスもアーセナル戦に向けて「ヨーロッパのコンペティションでプレーすることは、多くの人にとって大きな夢であり野望である」と語った。悲願の欧州カップ戦出場へ向けて選手たちも闘志を燃やしているようだ。また「残りの5試合に完全に集中する」ことや、「準備と回復をきちんと行い、ベストを尽くす」ことの必要性を強調。アーセナルとの一戦にも余念がない。
シーズン終了までタフな試合が続くブライトンだが、念願達成へ向けて歩みを止めることはできない。この試合の前日にはアストン・ヴィラがトッテナムに勝利しており、暫定ながらブライトンは欧州カップ戦圏外の8位へと転落した。未消化試合が多いことから自力での欧州カップ戦の出場権獲得に望みを残しているが、勝ち点を積み重ねない限り難しい。まずは現実的に最高の目標であるEL出場に向けて、この一戦を勝利で飾りたいところだ。
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