プレミアリーグ第36節が14日に行われ、アーセナルとブライトンが対戦した。
マンチェスター・Cとの天王山に敗れ2位へ転落したアーセナルだが、直近ではチェルシーとニューカッスル相手に連勝。首位マンチェスター・Cとの勝ち点差は現時点で「4」となっている。今シーズンの残り試合数は今節を含めて「3」。逆転優勝の可能性を残すためにも是が非でも勝利が欲しいところだ。
対するブライトンは前節エヴァートンに1-5の大敗を喫し、リーグ戦での連勝がストップ。現在は暫定8位に付けているものの、消化試合数の関係により、さらなる上位進出と欧州コンペティションへの出場権も狙える状況となっている。今節は敵地『エミレーツ・スタジアム』での一戦。連敗阻止と2試合ぶりの白星を目指す。
序盤は後方からのビルドアップを試みるブライトンに対し、アーセナルは鋭いハイプレスを敢行。選手同士の激しい接触を伴う緊迫した展開が続く。12分、ブライトンは前方に送られたロングフィードにフリオ・エンシソが反応。ボックス内左からシュートを放つも、GKアーロン・ラムズデールがセーブ。対するアーセナルは16分、ブカヨ・サカからガブリエウ・ジェズスと繋ぎ、最後はボックス手前でマルティン・ウーデゴーアが左足を振り抜くも、シュートは枠の右へ外れた。
24分、アーセナルは敵陣内で相手のビルドアップを引っ掛けると、ウーデゴーアがボックス内右にスルーパスを供給。抜け出したジェズスが角度のないところから右足を振り抜いたが、GKジェイソン・スティールが好セーブ。31分にはショートカウンターの流れから古巣対戦のレアンドロ・トロサールがボックス内に侵入。しかし右足で放たれたシュートはクロスバーを叩いた。
37分には左ウイング(WG)に立ち位置を変えた三笘薫がチャンスを創出。対峙したDFを剥がし、マイナス方向へグラウンダーで折り返すと、最後はエンシソが合わせたが、シュートは枠を大きく外れた。アディショナルタイムにはCKの流れからサカに決定機が到来。しかし、左足のシュートはわずかに枠を外れた。互いにチャンスを作り合うものの得点は生まれず、前半はスコアレスで終了した。
51分、試合の均衡が破れる。敵陣左サイド深くでボールをキープした三笘が、オーバーラップしたペルビス・エストゥピニャンへパス。一度は相手DFの対応に阻まれるも、再びエストゥピニャンが中央へ折り返し、最後はエンシソが頭で押し込みネットを揺らした。アウェイチームが後半開始直後に先手を取った。
1点ビハインドのアーセナルは64分に途中出場のリース・ネルソンがボックス手前左から際どいシュートを放つも、惜しくも枠の右へ。攻勢を強めたいアーセナルだが、なかなか良い形で前線にボールを供給できず、苦しい時間帯が続く。ブライトンはGKも含めたボール回しでアーセナルを引き出しつつ、76分にはアレクシス・マック・アリスターが際どいシュートを放つなど、ゴールを脅かすシーンを作る。
その後もエディ・エンケティアやエミール・スミス・ロウら攻撃的なカードを投入するも、ブライトンの効果的なプレスに苦戦し、思うようにチャンスを作り出せない。逆に86分、自陣でのビルドカップを奪われると、最後は途中出場のデニズ・ウンダフがGKラムズデールの頭上を越すループシュートでネットを揺らし、追加点を挙げた。さらにアディショナルタイム、ウンダフのシュートのこぼれ球をエストゥピニャンが押し込み、リードを3点に広げる。
試合はこのまま0-2で終了し、勝ち点「3」を積み上げたブライトンは暫定6位に浮上した。対するアーセナルは逆転優勝に向けて痛すぎる黒星となった。次節、アーセナルは20日にアウェイでノッティンガム・フォレストと、ブライトンは18日にアウェイでニューカッスルと対戦する。
【スコア】
アーセナル 0-3 ブライトン
【得点者】
0-1 51分 フリオ・エンシソ(ブライトン)
0-2 86分 デニズ・ウンダフ(ブライトン)
0-3 90+6分 ペルビス・エストゥピニャン(ブライトン)
【スターティングメンバー】
アーセナル(4-3-3)
GK:ラムズデール
DF:ホワイト、キヴィオル、ガブリエウ、ティアニー
MF:ジョルジーニョ(60分 トーマス)、ジャカ(60分 ネルソン)、ウーデゴーア(77分 スミス・ロウ)
FW:サカ、ジェズス(77分 エンケティア)、マルティネッリ(20分 トロサール)
ブライトン(4-3-3)
GK:スティール
DF:カイセド、コルウィル、ダンク、エストゥピニャン
MF:グロス、ギルモア(60分 ウェルベック)、マック・アリスター
FW:エンシソ(82分 ウンダフ)、ファーガソン(77分 ブオナノッテ)、三笘