【プレミアリーグ】マンチェスター・ユナイテッド2－0ウォルヴァーハンプトン（日本時間5月13日／オールド・トラッフォード）
29歳、遅咲きデビュー戦となったGKがマンチェスター・ユナイテッドの猛攻を防ぎまくった。試合終盤、ウォルヴァーハンプトンのダン・ベントリーがビッグセーブを見せると、ゴールを確信していたブラジル代表アントニーは「マジかよ…」と天を仰いだ。
【映像】これが決まらないだと！？マジかよ…アントニー絶望のGKストップ
マンチェスター・ユナイテッドが1－0とリードして迎えた89分、相手ゴール前でチャンスを作ると、ボックス内からマイナスのパスを受けたブラジル代表アントニーが狙い澄ましたフィニッシュをゴール右隅へ放った。追加点を確信するような強烈なフィニッシュはしかし、相手のイングランド人GKダン・ベントリーが脅威の反応でシャットアウトした。
これにはアントニーも天を仰ぎ、思わず苦笑いを浮かべるよりほかなかった。
ABEMAの実況・河村太朗氏が「これも止めました！いや、すごくないですかこの反応」と伝えると、解説・粕谷秀樹氏も「4、5点止めていますよ。DFの陰からきているので止めづらいと思うのですが。すごいセカンドキーパーがいましたね」と驚愕。実際、この試合では、72分にはイングランド代表ジェイドン・サンチョの完璧なフィニッシュを見事な“コラプシング”から右手一本で防ぐなど、ベントリーが圧巻のパフォーマンスを見せた。
驚くべきは、このイングランド人GKは、この試合がプレミアリーグのデビュー戦だったことだ。これまでブレントフォードとブリストル・シティでプレーした当時は、チャンピオンシップ（プレミアリーグの下位に相当する2部リーグ）でしかプレー経験がなかった。
今年1月にウォルヴァーハンプトンに加入したものの、今季の前節まで35試合すべてに出場してきた守護神ジョゼ・サーの第2GKとして、出場機会を得られていなかった。
この試合が初出場だと信じられない様子は、ファンも体感していた。ビッグセーブを繰り出すたびに「キーパーMOMだろ」「キーパーやばいやばい」「初出場とは思えない」「名前覚えとこ」「キーパーつえええええええええ」「天才現る」と次々に驚愕していた。
終了間際に“ノーチャンス”の1本を決められウォルヴァーハンプトンは2－0で敗れたものの、殊勲賞は間違いなくベントリーだろう。チームは残留争い真っ只中の16位に沈んでいるが、残り3試合で“遅咲きのGK”が救世主となるかもしれない。
（ABEMA／プレミアリーグ）
