「東大卒という肩書きのためだけにあと半年通う選択はなかった」東大“満期退学”で話題の村木風海氏インタビュー
【映像】東大“満期退学”で話題の村木氏にインタビュー

 3月末、東京大学を“満期退学”すると発表した化学者で発明家の村木風海氏。卒業を目前にしてなぜ退学を選んだのか。ニュース番組『ABEMAヒルズ』は村木氏にインタビューした。

【映像】東大“満期退学”で話題の村木氏にインタビュー

Q.昨年9月に東大退学を決意した理由は?

「一言でいうと『温暖化を止めるため』です。2030年までに世界中の二酸化炭素を今の半分に減らさないといけないという中、貴重な半年を東大卒という肩書きのためだけに通うのは違うと思ったのです。大学で学びたいことは全て学んだということもあり、4年の最後に辞めました。

 理系は、4年生になると研究室に配属されますが、私の所属した研究室は月〜土曜日の朝は9時半から夜遅くまで拘束されました。しかし、かねてから私はCRRA(一般社団法人炭素回収技術研究機構)の代理理事・機構長を務めておりましたので、夜中だけの活動では20人いる社員の雇用も危うくなります。このままでは地球を守れないと思い退学を決断しました」

Q.一部ネットでは学士に“満期退学”という概念はないと指摘もあったが?

「博士課程には必要な単位を取得している人が卒業論文の審査を受ける前に退学する“単位取得満期退学”があります。おそらくそれと混同されている方が一部いらっしゃるのだと思います。私はあくまで“満期退学”で、単位はほぼ全てとっているものの、卒業論文の単位だけが研究の途中で辞めているため取っていないので、修業年数4年の満期、3月31日で退学したということです」

Q.今後、学士は取得できるのか?

「大学に4年以上在籍していて、124以上の単位を取得し、さらに研究の業績をまとめた論文を書類審査に応募し、その論文に基づいた個別の筆記試験に合格すると国から大学卒業の学位、学士号がもらえる制度があります。私はすでに単位は124以上取得していて、論文も高校生の頃に書いていたので、それを応募していてその審査を待っています」

(『ABEMAヒルズ』より)

【映像】東大“満期退学”で話題の村木氏にインタビュー
【映像】東大“満期退学”で話題の村木氏にインタビュー
【映像】「東大男女比8:2」地方の女子高校生が「東大にメリットを感じない」理由
【映像】「東大男女比8:2」地方の女子高校生が「東大にメリットを感じない」理由
【映像】気候変動の解決に “空を変える”!?米で進む仰天研究とは
【映像】気候変動の解決に “空を変える”!?米で進む仰天研究とは
「灘中→東大→ハーバードの26歳」最年少芦屋市長に “天才キャラ”をバズらせたSNS戦略とは?