レアル・マドリードが“超大型補強”に乗り出す可能性があるようだ。16日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が伝えている。
今シーズンはラ・リーガこそ“宿敵”バルセロナにタイトルを譲ったものの、コパ・デル・レイでは9大会ぶり20回目の優勝を成し遂げ、連覇を狙うチャンピオンズリーグ(CL)でも準決勝まで駒を進めているレアル・マドリード。UEFAスーパーカップやFIFAクラブワールドカップも含めると“4冠”達成の可能性を残している同クラブだが、すでに来る夏の移籍市場に向けた動きを活発化させているようだ。
かねてから獲得が噂されているのが、ドルトムント所属のイングランド代表MFジュード・ベリンガム。長らく主軸として活躍しているクロアチア代表MFルカ・モドリッチや元ドイツ代表MFトニ・クロースの高齢化に伴い、クラブは戦力の拡充と若返りを希望しているとのこと。弱冠19歳ながら、ブンデスリーガで圧巻のパフォーマンスを披露しているベリンガムに熱烈な関心を寄せている。未だ正式なオファーは提示していないものの、交渉は順調に進行中であると伝えられている。
そして、今回の報道によると、レアル・マドリードはベリンガムに加え、さらに2人のビッグネームの獲得を検討しているようだ。1人目はパリ・サンジェルマン(PSG)所属のフランス代表FWキリアン・エンバペ。レアル・マドリードは昨年夏に同選手の獲得に乗り出し、一時は加入が濃厚と報じられたものの、最終的にはPSGとの契約延長で合意に達し、移籍は成立しなかった。
『スカイスポーツ』によると、エンバペが昨年夏にPSGと締結した新契約の中身は、2年間+1年間の延長オプションとなっており、同オプションを行使するか否かは選手自身の判断に委ねられているという。そのため、2024年1月以降は他クラブ移籍に向けた事前交渉が可能になるようだ。PSGはエンバペを長期プロジェクトの中心に据えており、売却に応じる可能性は極めて低いと見られているが、レアル・マドリードは引き続きその動向を注視しているという。
2人目はバイエルン所属のカナダ代表DFアルフォンソ・デイヴィス。爆発的なスピードが持ち味の22歳の左サイドバック(SB)は、レアル・マドリードがかねてから関心を寄せている選手の1人。同クラブは今夏のフランス代表DFフェルランド・メンディ売却の可能性が浮上しており、後釜としてA・デイヴィスをスカッドに加えることを検討しているようだ。A・デイヴィスとバイエルンの現行契約は2025年夏までとなっており、一部では選手自身が契約延長を望んでいるとの報道もなされている。
いよいよ間近に迫りつつある夏の移籍市場。果たしてレアル・マドリードは“超大型補強”に乗り出すのだろうか。