リヴァプール

 リヴァプールは17日、ブラジル代表FWロベルト・フィルミーノ、ギニア代表MFナビ・ケイタ、元イングランド代表MFジェイムズ・ミルナー、同じく元イングランド代表MFアレックス・オックスレイド・チェンバレンの4選手について、契約満了に伴い今季限りで退団することを発表した。

 直近数シーズンのリヴァプールを支えてきた功労者たちが、今季限りでクラブを離れることとなった。リヴァプールはクラブ公式HPを通して「4名の選手は、我々が伝えたこれまでの貢献に対する感謝と称賛の気持ちを胸に、旅立つことになります」と発表。20日に行われるプレミアリーグ第37節のアストン・ヴィラ戦が、4名の選手がリヴァプールの本拠地『アンフィールド』でプレーする最後の試合となる。同試合の終了後には4名の選手の退団セレモニーが実施予定だ。シーズンの終了後には、クラブのデジタルプラットフォームを通して今後の選手たちと家族の活躍を祈り、さらなる賛辞が贈られると明かした。

 フィルミーノは1991年10月2日生まれの現在31歳。2015年夏にホッフェンハイムからリヴァプールへと加入した。2019-20シーズンにクラブ初のプレミアリーグ制覇(※1992年の新リーグ創設以降)に貢献しただけでなく、2018-19シーズンのチャンピオンズリーグ制覇など合計7タイトルを獲得。これまでに公式戦通算で360試合に出場して109ゴール79アシストを記録している。

 N・ケイタは1995年2月10日生まれの現在28歳。2018年夏にライプツィヒからリヴァプールに加わった。加入初年度から中盤で存在感を放っていたものの、負傷に悩まされる時間も少なくはなく、徐々に序列が低下。今季も筋肉系トラブルに悩まされ、公式戦わずか13試合の出場にとどまっている。リヴァプールの公式戦通算では129試合に出場して11ゴール7アシストをマークした。

 ミルナーは1986年1月4日生まれの現在37歳。フィルミーノと同じく2015年夏、マンチェスター・Cからリヴァプールへと完全移籍にて加入した。イングランド代表MFジョーダン・ヘンダーソンとともに“リーダー”としてクラブを支えている。中盤だけでなく両サイドバックでもプレーするユーティリティ性を見せ、在籍した8シーズンで公式戦330試合に出場。26ゴール46アシストを記録した。また、現時点でプレミアリーグ歴代3位の出場試合数を誇っている。

 O・チェンバレンは1993年8月15日生まれの現在29歳。2017年夏にアーセナルからリヴァプールへやって来た。アーセナル時代にはサイドを主戦場とする選手だったが、リヴァプール加入後はインサイドハーフで起用されることが多く、これまでに公式戦通算146試合の出場で18ゴール15アシストをマーク。一方でN・ケイタと同様に負傷に悩まされた時期もあり、直近の数シーズンはなかなか出場機会が増えなかった。

 今季は早々にプレミアリーグの優勝争いから脱落し、現在は来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得を目指して戦っているリヴァプール。ユルゲン・クロップ監督の下で数々のタイトルを勝ち獲ってきた選手たちの退団が決まり、復権を目指すクラブの“世代交代”が感じられる。