ジョゼップ・グアルディオラ

 チャンピオンズリーグ(CL)・準決勝のセカンドレグが17日に行われ、マンチェスター・C(イングランド)がレアル・マドリード(スペイン)を4-0で下した。この結果、2戦合計スコアを5-1としたマンチェスター・Cの2シーズンぶりとなる決勝戦進出が決定。加えて、マンチェスター・Cを率いるジョゼップ・グアルディオラ監督が監督としてCL通算100勝目を達成した。UEFA(欧州サッカー連盟)の公式HPが伝えている。

 マンチェスター・Cとレアル・マドリードは2シーズン連続でCLの準決勝で相見えることとなった。今季はレアル・マドリードの本拠地で行われたファーストレグを1-1のドローで終えると、セカンドレグではホームの声援を背に序盤から圧倒。23分に右サイドでの崩しからポルトガル代表MFベルナルド・シルヴァが均衡を破ると、その後3点を追加し、4-0と快勝を飾っていた。

 UEFAによると、グアルディオラ監督はこの勝利により、指揮官としてCL通算100勝目を達成したという。グアルディオラ監督は2008-09シーズンから2011-12シーズンまでバルセロナを率いて、4シーズンの間にCL49試合を戦った。その中での成績は30勝14分5敗。2013-14シーズンから2015-16シーズンまでの3シーズンはバイエルンの指揮を執り、36試合で23勝5分8敗という成績に。2016-17シーズンから現在まではマンチェスター・Cを率いて73試合を戦い、47勝14分12敗という成績を残している。

 なお、CL通算100勝を達成した監督は過去2人しか存在しない。最多勝利数を誇る指揮官は、レアル・マドリードを率いるカルロ・アンチェロッティ監督だ。ミランとレアル・マドリードでそれぞれ2度のCL制覇を成し遂げ、チェルシーやバイエルンも指揮した“名将”は、CL通算191試合の指揮で107勝を記録している。アンチェロッティ監督に次ぐ勝利数を挙げているのは、かつてマンチェスター・Uを率いたアレックス・ファーガソン氏。27シーズンにわたってマンチェスター・Uで長期政権を築いた伝説の監督は、CL通算190試合を指揮して102勝という成績を残していた。

 グアルディオラ監督はアンチェロッティ監督、ファーガソン氏に次ぎ、大台に乗った歴代3人目の監督となった。なお、アンチェロッティ監督は通算4度の欧州制覇を成し遂げているが、ファーガソン氏とグアルディオラ監督は2度のCL優勝にとどまっている。前者は共にマンチェスター・U時代に、後者は共にバルセロナ時代に獲得したタイトルだ。

 グアルディオラ監督個人としては2010-11以降はCLのタイトルに手が届いておらず、今季マンチェスター・CをCL初優勝に導くことができれば、自身3度目の栄冠となる。2022-23シーズンの欧州王者を決める決勝戦ではマンチェスター・Cとインテル(イタリア)が激突。試合は日本時間で6月10日の28:00(11日の4:00)、トルコ・イスタンブールの『アタテュルク・オリンピヤト・スタドゥ』にて開催予定だ。