エヴァートン

 エヴァートンの売却が早ければ来週にも決定するようだ。18日、イギリス紙『デイリーメール』が報じている。

 同紙によると、6億ポンド(約1030億円)にも及ぶとされる売却取引では、アメリカの投資ファンド777Partnersが優先交渉権を保持している模様。また、現在建設中の新スタジアム設立に5億500万ポンド(約886億円)が掛かるとし、売却先の2つ目の候補としてはアメリカのスポーツ投資家グループであるMSPスポーツ・キャピタルが挙がっていると伝えた。

 今シーズンのエヴァートンは、プレミアリーグで開幕から苦戦が続き、現在は勝ち点「32」の17位に低迷。熾烈な残留争いに巻き込まれている。こうした状況の中、オーナーを務めるファハド・モシリ氏らクラブ幹部に批判が集中。かねてからクラブの売却を検討していることが報じられていた。

 マイアミを拠点とする777Partnersは、スポーツやエンターテインメント、航空や保険など様々な業界で幅広い実績を持つ企業だ。同社はブンデスリーガヘルタ・ベルリンセリエAのジェノア、ベルギーのスタンダール・リエージュなどを所有しており、ラ・リーガのセビージャにも出資を行っている。

「他社が見出せない可能性を見出すことに優れている」と謳う777Partnersだが、交渉は最終段階にあるようだ。そんなエヴァートンは現地時間20日に行われるプレミアリーグ第37節でウルヴァーハンプトンと敵地で対戦する。