プレミアリーグ第25節延期分が行われ、ニューカッスルとブライトンが対戦した。
ホームの3位ニューカッスルは前節退場者を出したリーズと引き分け、その前節の0-2で敗れたアーセナル戦から勝利がない。チャンピオンズリーグ(CL)出場権が獲得できる4位以内でのフィニッシュに向けて、残りの3試合は取りこぼしが許されない状況だ。ただブライトン戦は過去リーグ戦の11試合でわずか1勝のみと、最も苦手としている相手の一つ。今シーズンも1度目の対戦ではスコアレスドローに終わっていた。
一方のブライトンは前節、逆転優勝を狙うアーセナルを3-0で一蹴。クラブ史上初となるヨーロッパリーグ(EL)出場に大きく近づく勝ち点「3」を手にしていた。ただ、シーズンも大詰めを迎える中、ケガ人が多いのは気になるところ。以前より負傷離脱が報じられていたジョエル・フェルトマンやソリー・マーチに加え、レヴィ・コルウィルらもベンチ入りしなかった。三笘薫はスタメン入りを果たしている。
試合は序盤からニューカッスルのペース。立て続けにビッグチャンスが訪れる中、23分に幸先よく先制点を奪う。右からのコーナーキックでキーラン・トリッピアーの蹴ったボールを、ニアサイドのデニズ・ウンダヴが頭でクリアしようとするも高さが足りず。意図せずフリックした形になり、ボールはそのままゴールへ吸い込まれた。意外な形でニューカッスルが先手を取っている。
勢いづくニューカッスルはさらに前半アディショナルタイム、得意のセットプレーから追加点を奪う。ペナルティエリアに近い敵陣右サイドで得たフリーックで、トリッピアーからの正確なボールにファーサイドに走りこんだダン・バーンが頭で合わせ、リードを広げた。
後半に入ってすぐにもミゲル・アルミロンに決定機が訪れ、ニューカッスルが優位に試合を進めるかと思われた矢先、ブライトンが一瞬の隙を突き反撃の狼煙を上げる。フィールド中央でボールを持ったビリー・ギルモアが最前線へ鋭いスルーパスを送ると、これに抜け出したウンダヴが最後は冷静にゴールに流し込み、点差を1点に縮めた。
追い上げるブライトンが息を吹き返したかに見えたが89分、再びニューカッスルが突き放す。ハーフウェイラインからアルミロンのパスに抜け出したカラム・ウィルソンがGKとの1対1を制してチーム3点目を記録。さらにそのわずか2分後、ウィルソンがハーフウェイライン付近から単独で持ち上がり、最後は中央に走りこんだブルーノ・ギマランイスが決定的な4点目を奪った。
試合はそのまま終了し、終盤の連続得点で勝負を決めたニューカッスルが勝利。敗れたブライトンは最後まで効果的なチャンスを作り出せず。三笘はフル出場を果たしたものの、チームを勝利へ導くことはできなかった。
次節、ニューカッスルは22日にホームでレスターと対戦。ブライトンは21日にホームにサウサンプトンを迎える。
【スコア】
ニューカッスル 4-1 ブライトン
【得点者】
1-0 22分 OG(ニューカッスル)
2-0 45+4分 ダン・バーン(ニューカッスル)
2-1 51分 デニズ・ウンダヴ(ブライトン)
3-1 89分 カラム・ウィルソン(ニューカッスル)
4-1 90+1分 ブルーノ・ギマランイス(ニューカッスル)