トッテナムは18日、同クラブに所属している元ブラジル代表FWルーカス・モウラが、契約満了に伴い今季限りで退団することを発表した。
L・モウラは1992年8月13日生まれの現在30歳。母国の名門であるサンパウロでプロキャリアをスタートさせると、パリ・サンジェルマン(PSG)を経て、2018年冬にトッテナムへと完全移籍にて加入した。2018-19シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)・準決勝セカンドレグのアヤックス戦では、2戦合計スコア0-3とリードを許した中で大仕事をやってのける。55分、59分さらには90+6分にゴールを決め、ハットトリックを達成。アウェイゴールによりトッテナムをクラブ史上初のCL決勝戦へと導いていた。同シーズンは公式戦通算49試合の出場で15ゴール2アシストを記録した。
しかし、その後は徐々に序列が低下。今シーズンはふくらはぎの負傷にも悩まされるなど、昨季途中から今季後半戦まで指揮を執っていたアントニオ・コンテ元監督の信頼を掴めなかった。今季はここまで公式戦17試合に出場しているが、スタメンでピッチに立ったのはわずか3試合のみ。プレミアリーグに限定すると1度も先発出場の機会がなく、U-21チームでプレーする機会も増えていた。
このような状況の中、L・モウラは今季限りでトッテナムからの退団が決定。トッテナムで過ごした5シーズン半、公式戦通算で219試合のピッチに立ち、38ゴール27アシストを記録した。トッテナムはクラブ公式HPを通して「ルーカスのクラブへの貢献は計り知れないほど大きく、我々から改めて感謝を伝えます。そして、ルーカスの今後の活躍を祈っています」と言葉を贈った。
加えて、トッテナムはクラブ公式Twitterを通して、L・モウラが別れのメッセージを発している動画を投稿。「僕のスパーズ。どこにいようと、僕の心は常にここにある」と話した後、ファン・サポーターに対して感謝の言葉を述べた。
「このエンブレムを胸に戦えて光栄だった。すべてのフリックやタックル、ジャンプ、そしてゴール。スタジアムの上から下まで、試合の始まりから終わりまで、みんなはいつも僕の名前を歌ってくれたね。これは僕の夢だった」
「ここはいつまでも僕の家だ。忘れられない夜もあれば、共に歴史を刻む日もある。どこへ行こうとも、常にみんなへの愛情は変わらない。また会おう!」
【動画】ルーカス・モウラのお別れメッセージ
“Wherever I am – my heart will always be here, you are my club.”
A message from @LucasMoura7 💙 pic.twitter.com/j4bhem3adk
— Tottenham Hotspur (@SpursOfficial) May 18, 2023