リヴァプールvsアストン・ヴィラ

 プレミアリーグ第37節が20日に行われ、リヴァプールとアストン・ヴィラが対戦した。

 今シーズンは主力選手の度重なる負傷離脱もあり、序盤戦から苦戦が続いていた5位リヴァプールだが、ここにきてリーグ戦7連勝中と絶好調を維持。1試合消化の少ない4位マンチェスター・Uとの勝ち点差は暫定「1」となっており、チャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得の可能性も残されている。今節は、8位アストン・ヴィラを本拠地『アンフィールド』に迎えた。

 序盤は拮抗した展開が続く。ホームの大声援を受けるリヴァプールはショートパスとロングボールを織り交ぜ、前線に入ったルイス・ディアスやコーディ・ガクポの抜け出しで相手ゴール前に迫るも、アストン・ヴィラの強固な守備をなかなか崩しきれない。すると20分、アストン・ヴィラはカウンターで相手DFラインの背後に抜け出したオリー・ワトキンスがイブライマ・コナテに倒されPKを獲得。しかし、自ら蹴ったキックは枠の右へ外れた。

 27分、試合の均衡が破れる。左サイド深い位置からのロングスローを起点に、相手DFのクリアボールを拾い続けると、ドウグラス・ルイスがボックス手前右からゴール前に精度の高いクロスを供給。最後はファーサイドに走り込んだジェイコブ・ラムジーがダイレクトで押し込みネットを揺らした。アウェイのアストン・ヴィラが先制に成功する。

 リードを奪ったアウェイチームは39分にもチャンス。敵右サイドでFKを獲得すると、サインプレーでボックス内に抜け出したJ・ラムジーがワントラップからシュート。しかし、タイミング良く距離を詰めたGKアリソンが片手で弾き出し追加点を許さない。1点ビハインドのリヴァプールは、右サイドのモハメド・サラーを起点にゴール前に迫るも得点を奪うことはできず。前半はこのまま0-1で終了した。

 55分、リヴァプールはトレント・アレクサンダー・アーノルドがゴール前に長いクロスを送ると、ファーサイドでこぼれ球を拾ったフィルジル・ファン・ダイクが中央へ折り返す。コナテのシュートはDFのブロックに阻まれたが、ガクポがこぼれ球を押し込みネットを揺らした。同点かと思われたが、VARの結果オフサイドがあったとして得点は認められなかった。

 追いつきたいリヴァプールはその後ボール保持率を高めつつ、アストン・ヴィラを押し込んでいく。両サイドからのクロスを中心にゴール前に迫るも、ラストパスやフィニッシュの精度を欠き、スコアを動かすことができない。60分過ぎから70分過ぎにかけては攻撃的なカードを次々と投入。73分にはA・アーノルドにチャンスが訪れたが、ゴール正面からのシュートはGKエミリアーノ・マルティネスにキャッチされた。

 土壇場の89分、スコアボードが動く。右サイドの敵陣深くでボールを受けたサラーがボックス内へクロスを送ると、途中出場のロベルト・フィルミーノがダイレクトで合わせゴールネットを揺らした。今シーズン限りでの退団が発表されているフィルミーノの一撃でリヴァプールが試合を振り出しに戻した。

 試合はこのまま1-1で終了。リヴァプールはマンチェスター・Uとの暫定勝ち点差が「3」に拡大したものの、逆転でのCL出場権獲得へ僅かながら可能性を残した。次節は28日に行われ、リヴァプールはアウェイでサウサンプトンと、アストン・ヴィラはホームでブライトンと対戦する。

【スコア】
リヴァプール 1-1 アストン・ヴィラ

【得点者】
0-1 27分 ジェイコブ・ラムジー(アストン・ヴィラ)
1-1 89分 ロベルト・フィルミーノ(リヴァプール)

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