ボーンマスvsマンチェスター・U

 プレミアリーグ第37節が20日に行われ、ボーンマスとマンチェスター・Uが対戦した。

 熾烈なトップ4争いに身を置いている4位マンチェスター・Uは、5月に入りブライトンとウェストハム相手に連敗を喫したものの、前節はウルヴァーハンプトン(ウルブス)を2-0で下し、リーグ戦3試合ぶりの白星。しかし、1試合消化の多い5位リヴァプールとの勝ち点差は暫定「1」まで縮まっており、チャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得に向けて気の抜けない状況が続いている。今節は連敗中の14位ボーンマスの本拠地に乗り込んだ。

 試合開始からわずか9分でアウェイチームが幸先良く先制する。相手を押し込んだ状態でボールを動かすと、クリスティアン・エリクセンがボックス手前左からゴール前に柔らかいボールを供給。相手DFがつま先でわずかに触ったこぼれ球を、後方から走り込んできたカゼミーロが右足のバイシクルシュートを突き刺し、ゴールネットを揺らした。

 リードを奪ったマンチェスター・Uは、ボール保持率を高めつつ、相手内でのプレー時間を増やしていく。18分には左サイドを崩すとボックス内でアーロン・ワン・ビッサカがシュート。直後には右サイドからの折り返しを受けたエリクセンがボックス手前からミドルシュートを放つ。攻め込まれる時間が続くボーンマスは27分、右サイドからのアバウトなボールをドミニク・ソランケがキープし、独力でシュートまで持ち込んだが、GKダビド・デ・ヘアの好セーブに阻まれた。

 ボーンマスは35分にもチャンス。左サイドをテンポ良く崩すと、最後はグラウンダーの折り返しを受けたライアン・クリスティーが左足を強振。しかし、シュートはラファエル・ヴァランのブロックに阻まれた。その後は両チームともにゴール前に迫るシーンを作るも、互いにゴールネットを揺らすことはできず、前半は0-1で折り返した。

 後半開始早々、ボーンマスはデイヴィッド・ブルックスがボックス内に侵入し左足を振り抜くも、GKデ・ヘアが右手一本で枠の上へ弾き出す。対するマンチェスター・Uは63分、途中出場のヴァウト・ヴェグホルストがボックス内でシュートを放つもGKの正面へ。直後には右サイドを崩し、ワン・ビッサカのマイナスの折り返しにブルーノ・フェルナンデスが合わせたが、シュートは相手DFのブロックに阻まれた。

 その後は両チームともに選手を入れ替えつつ、ボーンマスは同点ゴールを、マンチェスター・Uは追加点を狙っていく。ややオープンな展開が続く中、76分にはB・フェルナンデスが強烈なミドルシュートを放つも、GKネトが好セーブ。その後も途中出場のアレハンドロ・ガルナチョらを起点に何度かゴール前に迫るが、追加点を奪うまでには至らない。ボーンマスは84分に決定機を迎えるも、ボックス内に抜け出したキーファー・ムーアのシュートはGKデ・ヘアの好守に阻まれた。

 その後スコアは動かず試合は0-1で終了。マンチェスター・Uは敵地で完封勝利を収め、リーグ戦2連勝を飾った。そして、同時刻開催の一戦でリヴァプールが引き分けたため、暫定の勝ち点差は「3」に拡大。マンチェスター・UはCL出場権獲得へ大きく前進した。

 次節、ボーンマスは28日にアウェイでエヴァートンと、マンチェスター・Uは25日の第32節延期分でホームにチェルシーを迎える。

【スコア】
ボーンマス 0-1 マンチェスター・U

【得点者】
0-1 9分 カゼミーロ(マンチェスター・U)