【スーパーフォーミュラ】第4戦(決勝・5月21日/オートポリス)
レースの勝敗を大きく決めると言っても過言ではない、スタートの瞬間。
『スーパーフォーミュラ』第4戦、上位陣の中で抜群のスタートを決めたのは、P.MU/CERUMO・INGINGの2台、坪井翔と阪口晴南だった。
また、予選で沈んだ大湯都史樹(TGM Grand Prix)と、野尻智紀(TEAM MUGEN)の代役として1号車に乗った大津弘樹が、なんと、ともに6つポジションアップする“神スタート”を決めた。
スーパーフォーミュラには、「オーバーテイクシステム」(OTS)という、一時的にエンジンパワーを上げるシステムがあり、これを使うことによって、他車とのバトルの際に追い抜きがしやすくなる。
3番手からスタートした阪口は、自身のスタートの上手さに加えて、OTSを発動。2番手のローソンはOTSを使用しておらず、あっという間にこのローソンを抑えて2番手に立つと、1番手の坪井の真後ろまで迫った。
大湯と大津もOTSを使用していたが、スタートしてすぐに一番外側のスペースへ飛び出したことも他車を一気にオーバーテイクできた要因だろう。内側に寄っているマシンが多いなか、大湯と大津はクリーンな外側から一気にマシンを抜き去っているのが窺える。
また、外側はレコードラインになっていることもあり、ラバーが乗っていてタイヤがよりグリップしたことも良い方向に効いたのかもしれない。
この素晴らしいロケットスタートに、ABEMA視聴者も「大湯ゴン攻めしてる」「めっちゃあげたなw」などと大いに盛り上がっていた。
(ABEMA『スーパーフォーミュラ2023』/(C)JRP)