代打出場のスクランブル発進とは思えないKO劇だ。開始わずか15秒、ヒザ一発でKO。大会を主宰する盟友・朝倉未来に「社長、今日の仕事はこれでいいですか?」とクールを貫き、ファンを痺れさせた。
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5月21日にプリズムホール(東京ドームシティ)で開催された「Breaking Down8」で、コ・ソクチョルと啓之輔が対戦。試合は開始15秒、啓之輔がヒザをボディに叩き込み秒殺勝利を収めた。
てるの負傷によりBreaking Downを背負い代打出場を決心した啓之輔。対戦相手のソクチョルはボクシング歴がある韓国の喧嘩屋、出身地から”済州島の裏番長”の異名とともに日本に乗り込んできた。
37歳のソクチョルと40歳啓之輔。ともに喧嘩道を極めた来た者同士の対決。戦前には会見で静かに乱闘騒ぎを見つめる啓之輔を「韓国チームの勢いに飲まれてビビっていたんじゃないか?」と挑発してきたソクチョルだが、啓之輔は「お前の喧嘩とオレがこれまで経験してきた格闘技は違う」と一蹴してみせた。
試合は1分も必要としない瞬殺劇となった。ソクチョルのローに表情ひとつ変えずに対峙した啓之輔はジワジワと距離を縮めケージ際でヒザを一発。開始わずか15秒でソクチョルは悶絶し試合終了となった。
”喧嘩観の違い”を身を持って見せつけた啓之輔は、マイクを取ると涼しい顔で解説席の朝倉未来に向かって「朝倉社長、今日の仕事はこれでいいですか? 自分」とひと言。有無も許さぬ瞬殺で仕留めた仕事人ぶりに朝倉も指を立ててOKサインを出し、笑顔で反応していた。