エヴァン・ファーガソン

 プレミアリーグ第37節が21日に行われ、三笘薫所属のブライトンがホームにサウサンプトンを迎えた。

 前節、ニューカッスル相手に1-5で敗れたブライトンは、最終ラインにジョエル・フェルトマンとレヴィ・コルウィルが復帰。モイセス・カイセドが中盤に戻り、三笘は前線の左サイドに、1トップにはエヴァン・ファーガソンが入った。

 プレミアリーグからの降格が決まったサウサンプトン相手にボールを保持するブライトンは8分、フィードボールのこぼれをボックス手前で拾った三笘薫がボックス中央に侵入。マークを外して右足を振り抜くが、ゴール右隅を狙ったシュートはわずかに枠を外れる。さらに21分にも、前線からのプレスで三笘がボールを奪取。ボックス中央でGKと一対一となりループでゴールを狙ったが、シュートはポストを叩いた。

 決定機を生かせずにいたブライトンだったが、18歳の若きストライカーが一振りで仕留める。29分、ボックス右角付近でパスを受けたファーガソンが前へ持ち出して右足を一閃。対応したDFの股下を抜けたグラウンダーのシュートがGKの右脇下を抜けてネットを揺らした。
 
 先手を奪ったブライトンは40分にも加点する。自でボールを奪った三笘がドリブルで左サイドを持ち上がり、右足のアウトサイドでボックス中央に走り込むファーガソンへラストパスを共有。これをファーガソンが右足で決めてリードを2点に広げた。前半アディショナルタイムにはボックス左でボールを持った三笘が右足でゴール左を狙うが、この日3本目のシュートは枠の左に外れ、ハーフタイムを迎える。

 後半もブライトンが圧倒的に押し込む時間が続いたが、サウサンプトンがワンチャンスをモノにする。58分、ジェームズ・ウォード・プラウズの鋭い左CKからニアサイドに走り込んだモハメド・エルユヌシが頭ですらし、ゴールネットを揺らした。さらに62分、素早いトランジションから攻守が入れ替わり、ウォード・プラウズのパスを受けて抜け出したセオ・ウォルコットがGKとの一対一を制するも、VARの末にオフサイドの判定となりノーゴールに。

 すると68分、セットプレーの流れからボックス右でボールを拾ったパスカル・グロスが左足でニアサイドを狙ったシュートが決まり、ブライトンが再びリードを広げた。その後も選手を入れ替えながら主導権を握り続けたブライトンが3-1で勝利。三笘は88分までプレーし、ビリー・ギルモアとの交代でピッチを後にした。

 勝ち点を「61」まで伸ばしたブライトンは、2試合を残して来季のヨーロッパリーグ(EL)出場が決定的に。7位のアストン・ヴィラと勝ち点で並ぶ可能性があるものの、得失点差で「16」のアドバンテージがあるため、次戦のマンチェスター・C戦と最終節のアストン・ヴィラ戦で信じ難い大敗を喫しない限り、EL出場の座は揺るがない状況となった。

【スコア】
ブライトン 3-1 サウサンプトン

【得点者】
1-0 29分 エヴァン・ファーガソン(ブライトン)
2-0 40分 エヴァン・ファーガソン(ブライトン)
2-1 58分 モハメド・エルユヌシ(サウサンプトン)
3-1 68分 パスカル・グロス(ブライトン)