チェルシーが、ユヴェントスに所属するセルビア代表FWドゥシャン・ヴラホヴィッチに関心を示しているようだ。21日、大手メディア『ESPN』が伝えている。
昨年5月に就任したベーリー共同オーナーの下、新体制となったチェルシーは2回の移籍市場で6億ポンド(約1030億円)以上の大型補強を敢行したが、今シーズンは36試合終了時点でリーグ12位に位置するなど、クラブ史上最悪のシーズンの1つとも呼ばれ、来シーズンは欧州大会に出場できないことも決定している。
挽回を誓う来季に向けて、チェルシーはフランク・ランパード暫定監督に代わって、新監督としてマウリシオ・ポチェッティーノ氏を招へいすることが決定的に。さらに、30人以上の選手が在籍することからチームの縮小が必要になっている一方で、ストライカーや中盤、守護神の補強に動くことも濃厚と見られている。
なお、現在インテルへとレンタル移籍しているベルギー代表FWロメル・ルカクとは今シーズン終了後にポチェッティーノ氏も含めて話し合いを行う予定になっているものの、同選手自身はインテル残留を望んでいることから、去就は不透明となっている。そこでチェルシーはストライカーの補強としてヴラホヴィッチの獲得を第一候補に挙げているようだ。
報道によると、チェルシーはすでに8000万ユーロ(約120億円)のオファーをユヴェントスに提示したという。ヴラホヴィッチは守備的な戦術が採用されているユヴェントスで不満を抱えており、同クラブとしても不正会計問題の影響から同選手の売却も検討することが報じられており、チェルシー移籍の可能性が指摘されている。
現在23歳のヴラホヴィッチは2022年1月に8160万ユーロ(約122億円)の移籍金でフィオレンティーナからユヴェントスに加入し、ここまで公式戦通算62試合出場で23ゴール6アシストを記録。現行契約が2026年6月30日までとなっている同選手には、チェルシーのほかにバイエルンやマンチェスター・Uも関心を示しているようだが、果たして来シーズンはどこでプレーすることになるのだろうか。