ニューカッスルを率いるエディ・ハウ監督が、来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得を受けて喜びの声を発した。イギリスメディア『BBC』が22日に伝えている。
プレミアリーグ第37節が22日に行われ、ニューカッスルとレスターの一戦は0-0のスコアレスドローで終了した。勝ち点「1」を積み上げたニューカッスルは、消化試合数で並ぶ5位リヴァプールとの勝ち点差を「4」まで広げることに成功。1試合を残して4位以内でのフィニッシュを確定させ、来季のCL出場権を獲得した。
試合後、ハウ監督は「今季の開幕前、我々チームが目標としていた順位はトップ4ではなかった。常に願い、信じ、夢見なければならないと思う。だが、そのため(上位争い)の準備が整っているとは思えなかったんだ。昨シーズンは降格争いに巻き込まれていたし、我々がより良いチームになるためには、昨季よりもより結束できるかどうかが重要だった」とシーズン開始時を振り返った。だが、そのようなコメントとは裏腹に今季のニューカッスルは安定して勝ち点を獲得していた。
開幕戦のノッティンガム・フォレスト戦を2-0で制して以降、2勝目は第9節フルアム戦(4-1)まで待たなければならなかったが、黒星を喫したのも第5節リヴァプール戦(1-2)のみ。とにかく引き分けが多かったが、徐々に1ポイントを積み上げていった。第12節エヴァートン戦(1-0)からは6連勝を記録。マンチェスター・C、アーセナルに食らい付くことはできなかったが、気が付けばトップ4フィニッシュが現実的なものとなっていた。ハウ監督は「降格の危機を感じず、挑戦することができたのは、本当に素晴らしいことだね」と喜びを露わにした。
ニューカッスルが最後にCL本戦に出場したのは2002-03シーズンのこと。翌シーズンもCL出場権は獲得していたが、当時は予選3回戦で敗退という憂き目を見ていた。そのため、今回のCL出場権獲得はクラブにとって実に21シーズンぶりの快挙だ。一方で、プレミアリーグとCLを戦い抜く上で注目されるのが選手層だ。ハウ監督は「選手層は非常に薄い」と認めつつも、「これまでのすべての移籍市場でそうしてきたように、我々は賢く選手を集めなければならない」と断言。一昨年の10月にサウジアラビアの公共投資ファンドがクラブを買収して以降、積極的かつ的確な補強を軸にチーム力の強化を進めてきたが、今夏の移籍市場でもこれまでと同様の方針でチームの強化に努めるようだ。
「今回の移籍市場は過去と比べて最も厳しいものになるだろう。ただ、来シーズンのことは夏の間に考えることにしよう。これまでやってきたことから大きく離れることはない。今季と比較すると試合数が増えることは明らかで、それはクラブにとっての挑戦でもある」
また、ハウ監督は来季のCL出場権を獲得したことに喜びを表現しつつも「何かを達成するときはいつも、ただ参加することに喜びを感じているわけではない」と明かす。「成功することだけを考えなければならない。私自身もそうだ。このフットボールクラブのために大きな成功を望んでいる」と大会で一定の成果を残すことにフォーカスすべきだと主張。「今夜は楽しむが、将来はできることなら、ここに日用品を持ってくるような人物になりたいね」とクラブの長期的な成功のために尽くすことを約束した。