『ビリギャル』は、高校2年生時に学年ビリの成績だったギャルが、塾講師にも恵まれ慶應大学に現役合格した話として映画化もされた。そんなビリギャルこと小林さやかさんが、ニューヨークのコロンビア大学院に留学した。その斬新な勉強法に迫る。
「最初はすごいビビっていて、3年前は全く英語を喋れなかった私がアメリカに来て大丈夫かと思っていました。もう1年経ってだいぶ慣れ、友達もいっぱいできました」
そう近況を明るく話す小林さんだが、英語の勉強は何から始めたのか。
■現在地を知る
「自分が今いる場所をちゃんと確認することが最初のステップ。例えば英検の3級、準2級、2級を受けてみて、どれなら受かりそうかを最初に見極める」(小林さやかさん、以下同)
■基礎を固めてから現在のレベルに戻る
小林さんが試しに英検を受けたところ、結果は準2級。そこで、中学レベルの英単語や文法をひたすら復習することから始めたという。
「まず、中学校の英文法をものすごいスピードで復習して頭の中に入れました。そして英検2級、英検準2級のボキャブラリーを頭に入れます。基本とか基礎がちゃんとできてから、 それぞれのテストの過去問に移っていく。リーディング、リスニング、スピーキング、ライティング。この4技能をそれぞれ上げていく」
■独自の勉強法 「片耳イヤホン」と「下敷きシャドーイング」
小林さんが実践した中に、4技能全てのレベルを上げるために特に効果的だった勉強法があるという。
「シャドーイングは、ネイティブの方が喋ってる音声を聞きながら、その音声を影のように追いかける。声に出して追いかけるというやり方なんでが、最初はすごく難しいんですよ。『私、こんなんできない』と思ったんですけど、ずっと1日何時間もやってるとだんだんできるようになってくる」
また、小林さんは片耳だけにイヤホンを付けて英語の音声を聞き、もう片方の耳で自分が発した英語を確認していた。さらに、あるものを使い独自のシャドーイング法を編み出したと明かす。
「自分の声を反射させるんです。だって、イヤホンの音声に気を取られると自分の声が聞こえなくなりませんか?なので、下敷きを顔の前に立てると自分の声が反射して、空いた耳から入ってくるんですよ。家で5時間ぐらいシャドーイングしてましたね。1年間ぐらい」
■ディクテーション
ビリギャル流下敷きシャドーイングに加え、もう1つのオススメ勉強法にディクテーションを挙げた。
「ディクテーションは、聞こえてきた音声を一言一句書き起こす方法。これはめちゃくちゃ時間がかかって超ストレスフルです。だけど何がいいかというと、何の音が聞こえてなくて、どの構文が苦手なのかがわかってくるんです」
小林さんはディクテーションを続ける中で、「if」という言葉の聞き取りが苦手なことに気付いたという。
「ネイティブな人の『if』が聞こえてなかった。『if』ってほとんど息なんです。『フッ』って言うんですよ。『そんなもんわかるかい』っていうぐらい、皆さん『フッ』とかしか言わないので。『フッ』とか言ってる時は『if』なんだなとか、こう伝えたい時に大体みんな『if』って言ってるなと段々掴めてくるのが、ディクテーションでわかっていく」
ビリギャル流勉強法を1年間ひたすら続け、見事コロンビア大学院に合格した小林さんは、勉強の日々をこう振り返る。
「英語は筋トレ。1日でも欠かさないというのがまず大事ですね」
(『ABEMAヒルズ』より)
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