日本時間21日、ブライトンはホームですでに降格が決定したサウサンプトンと対戦した。29分にファーガソンがブライトンに先制点をもたらすと、40分には日本代表FW三笘薫のアシストから追加点をあげる。後半サウサンプトンは意地で1点を返すも終わってみればブライトンが3-1で勝利した。これによりデ・ゼルビ監督率いるチームは残り1試合のアストン・ヴィラに勝ち点3差、得失点差16の差で6位に位置し、史上初のUEFAヨーロッパリーグ(EL)出場権獲得の可能性がかなり高まっている。
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英メディア『BBC』は、試合後の採点で三笘に対して2ゴールをあげたファーガソン、主将ダンクに次ぐ7.74の評価点を与えた。さらに地元メディア『Sussex Live』も三笘に対し4位タイの7点を与え「ファーガソンの2点目をお膳立てしたアウトサイドキックによる素晴らしいアシスト」と評価した。
一方で地元メディアの『Sussex Express』も7点(10点満点)を与えるも「前半はなぜかゴールを奪えなかった。ボックス内でカーブをかけたシュートは相手GKを試すべきものだった。この日本のスター選手は、後方での大きなミスから簡単そうに見えたフィニッシュでもなぜかネットを揺らすことができず、ポストに阻まれた。後半は徐々にフェードアウトし交代した」と前半に2つの決定機を逃したシーンに厳しい評価も下された。
昨シーズンブライトンからのレンタルでベルギーのユニオン・サン=ジロワーズでプレーした三笘をベルギーメディアも賞賛した。ベルギーMFロメオ・ラビアのマークを吹っ切りアシストしたシーンに同国メディア『Nieuwsblad』は「日本人はアイルランド人のチームメイトのためにアウトサイドで素晴らしいアシストをした。ケビン・デ・ブライネも羨むであろう元ユニオン選手からのパスだ」とベルギースターのデ・ブライネを引き合いに出し評価した。ユニオンで大きなインパクトを与えた日本代表アタッカーの活躍はベルギーでも注目されているようだ。
地元メディア『Sussex Live』によると、チームメイトであるGKジェイソン・スティールは試合後に三笘を絶賛したようだ。「皆は彼のドリブルが重要だと考えているのは知っているけど、僕からするとチームのために働き、パフォーマンスの全てをチームのために捧げるという彼の意欲、それこそが彼の最大の強みなんだ」とその献身性を高く評価し「彼はピッチで僕らが必要な時にやってくれる。ゴールが必要なときはゴールかアシストかをマークする。ただ彼はチームのために喜んで自分を犠牲にすることができる。それが最も大切なことだ」と激賞した。
ブライトンは創設122年で初のヨーロッパへの切符をほぼ手中に収め、デ・ゼルビ監督は試合後の会見で「私のキャリアの中で最高な日になるかもしれない。来シーズンブライトンはヨーロッパで誰と対戦してもスタイルを維持する。試合に負ける可能性はあるが、自分達のスタイルやDNAを失うことはできない」とコメントした。移籍の噂もある三笘だが、来シーズン欧州の舞台で活躍する姿はぜひとも見たいところだ。
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