21日に閉幕したG7広島サミット(主要7カ国首脳会議)は、世界からも好意的に受け止められており、それは内閣支持率にも現れている。ニュース番組『ABEMAヒルズ』では、岸田総理の評価を上げた3つのポイントを分析した。
今回のサミットでは、日本はG7の議長国を務め、G7首脳が原爆資料館を40分にわたって訪問し、平和公園の原爆慰霊碑に献花した。
急遽、来日したウクライナのゼレンスキー大統領も平和公園の原爆慰霊碑に献花し、対ロシア制裁やウクライナ支援継続強化で一致。核軍縮に焦点を当てた初のG7首脳文書「核軍縮に関するG7首脳広島ビジョン」を発表した。
存在感を見せた岸田総理だが、特にその評価を高めたポイントについて、社会学者で東京工業大学・准教授の西田亮介氏は3つ上げた。
①メッセージの発信
「G7加盟国は核兵器保有国(アメリカ・イギリス・フランス)と非保有国(日本・ドイツ・イタリア・カナダ)との間に温度差がある中、明確なメッセージを出していくのとても難しいことだったと思う。それでも、平和公園の原爆慰霊碑に各国首脳が一列に並んで献花をするなどして『平和への願い』を発信できたことには大きな意義がある」
②原爆資料館
「岸田総理は昔から核兵器廃絶を訴えていたがこの想いは非常に強いことが示された。実は先月、資料館を見学したのだが、とても現代的な展示になっていた。今回の訪問では、本館にあったものを東側に持ってきたりと、首脳達が多く見られるように細かいところまで工夫されていたようだ。ここで強いメッセージを出そうという、政府の気概が伝わってきた。そのかいあって、各国でも総じて大きく好意的に報じられた」
③ゼレンスキー大統領の来日
「ずっとオンラインで参加すると言われていたゼレンスキー氏がこのタイミングで来日したのもすごく重要なこと。岸田総理もウクライナに行っていたので、互いに行き来し合う格好だ。ゼレンスキー氏の来日にはセキュリティ上の課題も大きかったはずだ。それでも実現したことで、G7の結束・自由民主主義の国の結束を世界に示すことができた」
(『ABEMAヒルズ』より)
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