エリック・テン・ハフ

  マンチェスター・Uを率いるエリック・テン・ハフ監督が警鐘を鳴らした。24日、イギリス紙『デイリーメール』が伝えている。

 現在、マンチェスター・Uを所有しているのは、アメリカ人実業家のグレイザー家。しかし、昨年11月22日にクラブの株式売却を検討しているとの声明を発表して以降、同クラブの買収に向けては、カタールの首長を務めるシャイフ・タミーム・ビン・ハマド・アール・サーニー氏とイギリスの資産家ジム・ラトクリフ氏などがオファーを提示しているとされている。

 クラブの売却が決定すれば、さらに多くの強化費を手に入れると予想されているが、指揮官を務めるテン・ハフ監督は、「賢明な方法」で資金を使用する必要があると語った。

 今季のチェルシーが、「クラブ買収の影響により苦しむ参考例」となるか問われたテン・ハフ監督は「適正な判断をしなければならない。資金はあるかもしれないが、賢明な方法で使わなければいけない。また、その裏には戦略が必要だ。そうでなければ、資金は有効に働かない」と使い方が重要だと強調した。

 チェルシーは、昨年5月にトッド・ベーリー氏、および同氏が率いるクリアレイク・キャピタル・コンソーシアムへ売却されてから、新加入選手獲得に約6億ポンド(約1034億円)を投じたとされている。しかし、今季は36試合終了時点でリーグ12位に位置するなど、不振に陥っている。

 クラブ売却の進捗に注目が集まるマンチェスター・U。指揮官は冷静に状況を分析しているようだが、果たしてどのような結末を迎えるのだろうか。