バルセロナを率いるシャビ・エルナンデス監督は、来シーズンに向けて“キャプテン4人衆”をすでに決定しているようだ。24日、スペイン紙『アス』が伝えている。
就任2年目を迎えたシャビ監督のもとで、4シーズンぶり通算27度目のラ・リーガ制覇を成し遂げたバルセロナ。クラブのレジェンドに率いられ“復活”を印象づけた同クラブだが、現在は大きな転換期を迎えていると言えるだろう。長きに渡って中盤の絶対的主軸として活躍してきた元スペイン代表MFセルヒオ・ブスケツの今シーズン限りでの退団が決定。また、2012年夏から在籍しているスペイン代表DFジョルディ・アルバについても、今シーズン終了後にクラブを去ることが発表された。
バルセロナのカンテラ(下部組織)出身のブスケツとアルバは、かつてジョゼップ・グアルディオラ監督(現:マンチェスター・C)やルイス・エンリケ監督のもとで数々のタイトルを獲得。クラブの哲学を理解し、同時に豊富な経験を持ち合わせた両選手は、元スペイン代表DFジェラール・ピケ氏と同MFセルジ・ロベルトと共に4人のキャプテンとして、今シーズンのチーム内でも重要な役割を担っていた。
ブスケツとアルバの退団に加え、ピケ氏も現役引退した上で迎える新シーズン。注目を集めるのは新たな“キャプテン4人衆”だ。今回の報道によると、既にS・ロベルトとドイツ代表GKマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンが、それぞれ第1、第2キャプテンを務めることが決定しているという。テア・シュテーゲンについては、昨年11月のピケ氏の引退以降、既にチームのキャプテンの一翼を担っていたようだ。
さらにシャビ監督は、第3、第4キャプテンに、ポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキとウルグアイ代表DFロナルド・アラウホを就任させたいと考えているという。昨年夏にバイエルンから加入したレヴァンドフスキは今シーズンの公式戦でここまで合計33ゴールを挙げるなど得点源として活躍。また、カンテラ出身のアラウホはDFの主軸に成長し、ここまで公式戦31試合に出場している。シャビ監督は、2人のカンテラ出身選手(S・ロベルトとアラウホ)と2人の重要な外国籍選手(テア・シュテーゲンとレヴァンドフスキ)でキャプテンを構成することを望んでおり、名前が挙がった4名を完璧な候補者と考えているようだ。
なお、『アス』は中長期的に見た場合、スペイン代表MFペドリや同MFガビにも腕章の継承が求められるだろうと指摘。しかし、両選手はそれぞれ20歳、18歳と若いため、キャプテンに就任するのはまだ先になるだろうと伝えている。