フランク・ランパード

 チェルシーが、クラブ史上最年少のスタメン平均年齢でマンチェスター・U戦に臨んでいたようだ。

 プレミアリーグ第32節延期分が25日に行われ、チェルシーはマンチェスター・Uと対戦。6分にセットプレーから先制を許すと、その後も失点を重ね、78分で4点差に。89分に途中出場のジョアン・フェリックスが1点を返したものの、このまま試合は終了し、1-4で敗れた。

 この試合若手を多く起用したチェルシーのスタメン平均年齢は23歳238日となり、データサイト『OPTA』によると、プレミアリーグでの試合ではチェルシー史上最年少のスタメン平均年齢になったという。

 また、この試合24歳以下の選手を9人起用したチェルシーは、ミドルズブラ(2006年5月フルアム戦、10人)、アストン・ヴィラ(2013年1月スウォンジー戦、10人)に続き、24歳以下の選手を9人以上起用したプレミアリーグ史上3クラブ目にもなった。

 リーグ戦の順位が12位と低迷していることや負傷者が続出している影響もあり、有望な若手選手らを多く起用したフランク・ランパード暫定監督だが、結果は改善せず。同暫定監督にとっては4月のクラブ復帰後、公式戦10試合で8敗目(1勝1分け)となった。

 試合後、ランパード暫定監督はイギリスメディア『スカイスポーツ』で「これが今の自分たちのいるところを示している。シーズンの初めからそうだ。我々が十分にゴールを決められていないのは明らかだ」と完敗を認めながら、第37節終了時点でわずか37ゴールとクラブ史上最低の得点数で終わることが濃厚となっている現状を嘆いた。

「私はこれまで何度も、なぜ5バックでプレーするのかと聞かれてきたが、今日の後半の守り方を何度か見たら5バックでプレーしてきた理由がわかるだろう。私はこのことを残念に思っている。このクラブでプレーするときはいつでも誇りと情熱を持たなければならない。そういった基本的なことをするためには毎日、技術的に細部なところまで気にしてやらなければならない。基準というのは簡単なものではない」

「プレミアリーグで勝ち続けていたり、結果を残しているどのチームにもベースとなる基準がある。それが無ければ、戦術など関係ない。毎日いいトレーニングをして、改善しようと努力をして、集団として団結しなければならない。でも、我々には大きなスカッドがあり、変化しやすいものとなっている。監督にとってはそれが難しいものだし、私もそれを経験している」

「今年はクラブにとって悪い一年だ。我々は過去20年に渡って大きな成功を収めてきた。でも、根本的なところから改善していかなければならない。再構築が必要だ。スカッドについてはクラブが夏に動くことになるだろう」