5月19日に京セラドーム大阪で行われたオリックス・バファローズ対北海道日本ハムファイターズの一戦で、“ジャスティス”こと、日本ハム・田中正義が登板。オリックス打線を3人で切ってとり、今季5セーブ目を挙げ、ファンの間で話題となっている。
【映像】“9球で正義執行” 豪速球ストレート！衝撃の瞬間
1-0、日本ハム1点のリードで迎えたこの試合の9回裏、好投の先発・加藤貴之の後を受ける形でマウンドに上がった田中は、まず先頭の代打・小田裕也を力強いストレートで三振に切ってとると、続く2番・宗佑磨に対してもストレートで真っ向勝負。ライトフライに切ってとった。そして最後の打者である3番・中川圭太も力強いストレートで押し切る形で一塁ゴロに打ち取り、ゲームセット。投じた9球のうち、実に8球がストレートという、“絶品ストレート”を身上とする田中ならではの危なげない内容となった。
こうした田中の“絶品ストレート”と、それを軸とした好投について、野球解説者の里崎智也氏は、5月26日に放送された『バズ！パ・リーグ』（ABEMA）に出演した際に、「田中投手は、ソフトバンクにいた頃から、怪我がなければ…っていう投手。昨年もいい感じでオープン戦を終えて、シーズン入って怪我しちゃったっていうところもあるんで。怪我がなければこれぐらいの成績を出すことは想像の範疇」と、田中の好投による活躍は、怪我さえなければ事前に想定できた範囲であると称賛。
その上で、里崎氏は「あのままホークスにいたら、モイネロ・オスナのリリーフ陣を見てもらったらわかると思うんですけど、チャンスないですよ」「（ホークスでは）1回失敗したら、もう次の選手（と交代）っていうところで、ちょっとプレッシャーもある中の戦いだったところを、この日本ハムに来て、後ろに座って、ずっと1軍にいられるっていう安心感がいいピッチングに繋がっているんじゃないのかなっていうところがあります。」と、FAの人的保障によるものであるとはいえ、日本ハムへの移籍が、はからずも田中にとっては大きなチャンスであり、それをモノにする形での活躍であったことを語った。
（ABEMA『バズ！パ・リーグ』）
