マウリシオ・ポチェッティーノ

 チェルシーは、新監督にマウリシオ・ポチェッティーノ氏を迎えることになるようだ。28日、イギリス紙『テレグラフ』や同『ガーディアン』などが伝えている。

 昨年9月にトーマス・トゥヘル元監督を解任したチェルシーは、ブライトンからグレアム・ポッター前監督を引き抜いた。チャンピオンズリーグ(CL)では準々決勝進出を果たしたものの、得点力不足や主力の相次ぐ負傷に苦しみ、プレミアリーグでは低調なパフォーマンスが続いたことから、今年4月2日に今季2度目となる指揮官交代を決断。同6日に今季終了までとなる契約でOBのフランク・ランパード氏が暫定監督に就任したが、来季以降を率いる正式な指揮官は未定となっている。

 これまで多くの指揮官が後任候補に挙げられていたが、すでに先日にはポチェッティーノ氏を招へいすることで口頭合意に至ったことが報じられていた。

 そんななか、今回の報道によると、ポチェッティーノ氏は正式にチェルシーとの契約にサインした模様で、数日以内に正式発表される予定になっているという。なお、契約期間は2026年6月30日までとなる3年契約で、来週から指揮を執り始めることになるようだ。

 昨年5月に就任したトッド・ベーリー共同オーナーの下、新体制となったチェルシーは2回の移籍市場で6億ポンド(約1040億円)以上の大型補強を敢行したが、今シーズンは12位で終了。プレミアリーグではチェルシー史上最低勝ち点および最低得失点差で終わるなど、思うような結果を残すことはできなかった。

 30人以上の選手が在籍していることから、今夏の移籍市場では多くの選手を売却する必要があるチェルシー。ポチェッティーノ氏の新監督としての最初の大きな仕事はスカッドの再編成となりそうだが、来シーズンのチェルシーは新指揮官の下でどのようなチームとなるのだろうか。